エレコムの新LANケーブルが実現する高耐久と高速通信環境

エレコム株式会社は、ネットワークの安定性と耐久性を追求した新しいLANケーブルを6月中旬より発売します。この製品群には、Cat6A、Cat7、Cat8の3種類が含まれており、それぞれ異なる周波数帯域に対応しています。これにより、高速光通信環境に最適な通信速度を実現しています。

Cat6A LANケーブルの特長

Cat6A準拠のこのLANケーブルは、10ギガビットイーサネット「10GBASE-T」に対応しています。最大500MHzの高周波数帯域に対応し、一般的なCat6ケーブルに比べて2倍の性能を有しています。この特徴により、ノイズ干渉に強く、高速で安定した通信を実現します。また、耐久性を向上させるために編組のメッシュ素材を外被に採用しており、ケーブル表面の傷を防ぎます。耐久性をテストするために実施された屈曲検査では、10,000回の試験に合格しています。

Cat7相当LANケーブルの性能

次に、Cat7相当のLANケーブルは、ISO/IEC 11801 ClassFに準拠しています。この高耐久タイプは、最大600MHzまでの高周波帯域に対応し、これにより10GBASE-Tにも対応することが可能です。さらに、二重シールド構造のおかげで近隣ケーブル間でのエイリアンクロストークを防ぐことができ、特に電磁妨害が求められる環境でも優れた性能を発揮します。このケーブルセットは、医療施設やOAルームなど、特に信号のクリーンさが求められる場所に最適と言えます。

Cat8 LANケーブルの革新性

最後に、Cat8準拠のLANケーブルは、40ギガビットイーサネット「40GBASE-T」に対応しています。最大2000MHzの高周波数帯域を持つこのケーブルは、Cat6ケーブルの8倍にあたる性能を誇ります。そのため、データの転送速度を保ちながら、複数の機器を接続しても通信量の増加による速度低下を防ぐことができます。無駄なノイズを排除するための二重シールドが施されており、EMI対策にも配慮されています。