新たな市場拡大を目指す提携
株式会社SANKO MARKETING FOODSは、2024年6月13日に取締役会を開催し、千葉県千葉市を本拠地とする株式会社津田食品との資本業務提携契約を締結した。この提携は、双方の販路や調達力の拡大を目指し、相乗効果を生むことを目的とした重要なステップである。
提携の背景
SANKO MARKETING FOODSは、自ら漁船を所有する漁業者として、漁獲した魚を活用した商品開発や販売を行っている。そのスローガン「とる うる つくる 全部、SANKO」からは、魚の価値を最大化する姿勢がうかがえる。創業から40年以上にわたり、様々な飲食業態を展開してきた実績も背景に、さらなる市場開拓を狙っている。
津田食品社もまた、千葉市の卸売市場を活用し、40年以上にわたり水産商品を中心に食料品の供給を行ってきた。特に、地元エリアにおける広範な販路と物流機能は、今回の提携において大きな強みとなる。
提携契約の内容
今回の資本業務提携契約に基づき、SANKOは津田食品社に対して、2024年7月29日を基準日として株式の10%を取得することになる。このことにより、双方の経営統合も視野に入れており、長期的なビジョンを持って提携を進めていく意向だ。
具体的には、SANKO MARKETING FOODSが持つ沼津、下田、浜松、豊洲での水産商品の調達リソースを活かし、津田食品社が強みを持つ千葉エリアとは異なる地域への商品供給がスムーズに行えるようになる。これにより、効率的な販路の拡大が期待される。
期待される効果
この提携によって、SANKOは千葉中央市場から調達した県産の食材、たとえばイイダコやハマグリなどを自社の店舗で活用し、顧客により良い食体験を提供できる可能性が広がる。また、津田食品社の物流機能を利用することで、関東エリアを中心とした新たな流通ルートの確保も図る。
企業概要
- - 名称: 株式会社津田食品
- - 所在地: 千葉県千葉市美浜区高浜二丁目2番1号
- - 事業内容: 水産物を含む食料品卸業
- - 設立年月日: 1979年9月
- - 代表者: 鳥光博之氏
このように、SANKOと津田食品社の提携は、両社の強みを生かした新たなビジネスモデルの創出を狙いとし、地域の食文化の活性化にも寄与することが期待されている。また、今後の動向にも注目が集まるだろう。