モルモン・スワローテイルの魅力に迫るミニ展示
大阪市立自然史博物館では、2024年4月4日から5月10日までの期間、
ナガサキアゲハとその近縁種の多様性~絶滅種から分布拡大種まで紹介~というミニ展示が開催されます。近年の研究によって新たな分類体系が提唱され、モルモン・スワローテイルと呼ばれるナガサキアゲハ群の不思議な世界が広がります。
ナガサキアゲハの広がり
ナガサキアゲハは、日本から東南アジアにかけて広く分布するアゲハチョウ科の大型種で、複数の亜種が存在します。特に日本では西南部に生息し、近年では温暖化の影響を受けて分布を広げてきています。1980年代以降は大阪府でも観測例が増加しており、今や首都圏でもその姿を見かけることができるようになりました。
この展示では、ナガサキアゲハだけでなく、アカネアゲハ、テンジクアゲハなどの関連種も紹介されます。特筆すべきは、インドやスリランカに生息するテンジクアゲハが、日本のナガサキアゲハと遺伝的に同一であることが分かった点です。これにより、テンジクアゲハは過去の分類において独立種とされていたにもかかわらず、ナガサキアゲハと同じ種に属することが確認されました。
斑紋の多様性
展示の見どころは、斑紋の違いに着目した様々な標本の紹介です。見た目は似ているが異なる種、反対に全く違う外見を持ちながら同種であることが確認されているチョウたちが存在します。このような斑紋の奇妙さに触れることで、蝶の世界の多様性を体感する機会となるでしょう。
珍種の紹介
展示では、ナガサキアゲハなどの普段見かける種はもちろん、珍しい種や絶滅した種も紹介されます。例えば、アンダマン諸島に生息するマーヨアゲハや、台湾に特有のワタナベアゲハ、さらには1980年代以降に観測されていないランプサクスアゲハなど、希少種の情報も公開される予定です。特に、ランプサクスアゲハはその過去の生息地であるジャワ島から extinct(絶滅)とされています。
開催情報
本イベントは、大阪市立自然史博物館の1階ナウマンホールで行われます。入館時間は午前9時30分から午後5時までで、入場料は大人300円、高校・大学生200円です。中学生以下や障がい者手帳を持つ人々には無料入館の特典があります。
訪れることで、蝶の奥深い世界、特にクモ目に属するモルモン・スワローテイルの多様性を知ることができます。この機会に、ぜひ一度足を運んでその魅力を体感してください。