Formlabsの3Dプリンター導入で溶接治具製作コストを大幅削減した事例
株式会社システムクリエイトが展開する3Dプリンター技術は、製造業界に新たな風をもたらしています。特に、米国アイオワ州のRed Oak Fabricationによる事例では、Formlabsの大型3Dプリンター「Form 3L」を活用し、溶接治具の製作コストを従来の最大90%削減することに成功しました。この革新は、製作期間の短縮だけでなく、業務プロセスの効率性向上にも寄与しています。
製造における高コストと長期間の課題
Red Oak Fabricationは精密金属加工を行っている企業で、日常的に溶接治具の必要性に直面しています。従来の製作方法では、板金部品を組み合わせる簡易な手法が取られていましたが、これには精度の欠如が伴いました。さらに、高品質なCNC加工が求められましたが、高額なコストと数カ月にも及ぶ製作期間が問題視されていました。特に小規模から中規模の注文にはこの体制が非常に非効率的でした。
3Dプリントによる革新の実現
この課題を解決するために、Red Oak FabricationはFormlabsのForm 3Lを導入しました。この大型3Dプリンターは、ステレオリソグラフィー(SLA)方式を採用しており、以下の優れた成果をもたらしました:
- - 複雑な形状の治具をわずか1日で製作。
- - 従来の方法に比べて最大90%のコスト削減。
- - 従来の手法では難しかった内部構造や有機的な形状の設計が可能に。
これにより、Red Oak Fabricationはグラフィックで示された製品設計の保護プラグを含む新たな治具の製造に成功しました。使用する材料にはRigid 10K Resinが選ばれ、溶接環境にも耐久性を持たせています。例えば、パイプ溶接用治具は約3,000回の使用後もその機能を維持しており、作業の効率化を実現しています。
結果としてのコスト削減と業務効率向上
この3Dプリント技術導入後、Red Oak Fabricationは数々の成功を手に入れました。具体的には:
- - 1つの治具あたりの製作コストを約1/10に削減。
- - 従来数カ月要していた製作時間を数日に短縮。
- - 同時に複数の溶接ステーションで作業できるようになり、生産性が劇的に向上。
- - 金属製治具では必須だった清掃作業も不要に。
製図・エンジニアリング・マネージャーのテイラー・スミス氏は、「3Dプリントはプロセスを効率化し、品質を保つための最善の手段です。治具を金属で作ることの信頼性低下を回避でき、オペレーターの作業も軽減されます」と強く言及しています。
今後、システムクリエイトはFormlabs製品を通じて製造業界にさらなる革新を提供し続けていくことでしょう。ご関心のある方は、以下の連絡先までお問い合わせください。
会社情報
- - 会社名:株式会社システムクリエイト
- - 代表者:川上 正義
- - 設立:1992年6月19日
- - 本社所在地:大阪府東大阪市荒本新町1-20
- - TEL:06-6618-8555
- - FAX:06-6618-8566
- - 事業内容:3Dデジタルツールの導入支援、販売、技術サポートなど
- - HP:https://systemcreate-inc.co.jp/