折り紙の技法を極める
折り紙は、単純に紙を折るだけの作業ではありません。技を駆使することで、作品は芸術へと進化します。川畑文昭氏が著した新著『創作折り紙 技法を究める』は、折り紙愛好者にとってまさに必携の一冊です。この本では、折り紙作品の技術を向上させるための多彩な「技法」が詳細に解説されています。
目次のご紹介
本書は大きく分けて三つの章から成り立っています。第一章では、基本的な「折り方」に焦点を当て、段折りや沈め折り、連続折りなどのテクニックが紹介されています。特に、複雑な作品に挑戦する際に効果的な「蛇腹折り」や「繋ぎ法」など、多様な技法が具体的な作品例を通じて詳しく説明されています。ロブスターやコンドル、さらにトンビや九尾のキツネといった具体的な作品を取り入れることで、視覚的に学ぶことができます。実践的な内容は、初心者から上級者まで、さまざまなレベルの折り紙愛好者に適しています。
第二章では「紙の使い方」がテーマ。ここでは、表裏色の活用で見栄えを向上させる「インサイドアウト」や、いくつかのユニットを組み合わせた重ね折り、さらに複雑な形状を作り出すための仕込み折りに焦点を当てています。ここでも、クリオネや天体望遠鏡、ツタンカーメンといった作品例が挙げられ、視覚的な楽しみを提供しながら技術を磨く手助けをしています。
最後の第三章は「仕上げ」に特化。本書で紹介される仕上げの技法は、作品が一段と華やかになるための方法です。留めや丸みつけの技法によって、マッコウクジラやキジといった作品がどのように生まれ変わるのか、改善の過程がわかりやすく説明されており、技法の違いを実感できます。
著者川畑文昭氏
川畑文昭氏は、折り紙作家として広く知られています。1957年に長野県で生まれ、幼い頃から折り紙やペーパークラフトに魅了され、岩手大学を卒業後にも創作活動を続けています。日本折紙学会の会員でもあり、多くの著作を手がけるなど折り紙界隈での実績は豊富です。本作の発表を通じて、彼の折り紙に対する情熱が多くの人々に伝わることを期待しています。
書籍概要
- - 書名:創作折り紙 技法を究める
- - 著者:川畑文昭
- - 仕様:B5判、192ページ
- - 定価:2,640円(税込)
- - 発売日:2024年10月3日
- - ISBN:978-4-416-62381-7
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折り紙の魅力をさらに深めるために、本書をぜひ手にとって技法を磨いてみてください。あなたの作品が新たなレベルに達する手助けになることでしょう。