東京都道路整備保全公社が駐車場契約のオンライン化を実現
東京都内の駐車場管理を担う公益財団法人東京都道路整備保全公社は、駐車場契約の手続きをオンラインで済ませるシステムを導入しました。このシステムは、株式会社ハッチ・ワークによって設計・開発され、2025年6月から正式に稼働する予定です。
従来、駐車場契約には利用者が問い合わせフォームを介して連絡し、書類を使用して手続きを行う必要がありました。これは時間も手間もかかるプロセスであり、利用者からの問い合わせに対しても電話での対応が求められ、多くの負担がかかっていました。こうした背景を受け、東京都道路整備保全公社は契約手続きのオンライン化を目指し、利便性の向上と業務の効率化を図ることにしました。
新しく導入されるシステムの特徴は以下の通りです。
1.
オンライン契約手続きの実現
利用者は、どこにいてもオンラインで駐車場の申し込みや契約手続きを完了できるようになります。これにより、従来のように来社したり、書類を郵送したりする必要がなくなります。
2.
契約者専用マイページの提供
契約者は自分専用のマイページを持ち、契約状況の確認や各種手続きがオンラインで行えるようになります。これまでは電話に依存していた問い合わせの集約も進むため、利便性が向上します。
3.
業務効率の大幅な改善
書類作成や郵送、管理にかかっていた業務負荷が軽減され、さらに電話での問い合わせ件数が減少することで、東京都道路整備保全公社の業務がよりスムーズに進行することが期待されています。
ハッチ・ワークがこのプロジェクトに選ばれた理由は、月極駐車場のオンライン契約システムに関する豊富な経験と、実際の業務をスムーズに進めるための提案力にあります。特に、長年にわたり利用者と向き合ってきた実績が、東京都道路整備保全公社の信頼を勝ち取ったと言えるでしょう。
今後は、システムの安定運用を支援しつつ、東京都道路整備保全公社や利用者が使いやすいシステムへの持続的な改善を目指していくとのことです。また、駐車場は生活圏内の「ファーストワンマイル」として重要な役割を果たすことから、新たな価値を創造するための施策も検討されています。地域社会のための取り組みにも力を入れ、2025年2月には神戸市との災害支援による協定も締結しました。
ハッチ・ワークは、月極駐車場に特化したオンライン管理支援サービスを展開しており、全国で39万台以上の導入実績を誇る「アットパーキング」などを提供しています。今後も、利用者のニーズに応えながら、より良いサービスの提供を続けることで、業界の進化を図っていくことでしょう。
参考情報
ハッチ・ワーク
この新システムに期待し、今後の展開に注目していきたいと思います。