ヒマラヤ未踏峰「ビジョラ・ヒウンチュリ」に全員登頂成功!
2023年10月24日、日本山岳会の「ヒマラヤキャンプ」は、ネパール北西部に位置する未踏峰「ビジョラ・ヒウンチュリ(標高6111m)」へのアタックを成功させました。この偉業は、次世代の登山者たちにとっても大きな一歩となる出来事です。
登頂当日の詳細
ヒマラヤキャンプは、10月11日にベースキャンプを設営し、登頂計画に向けて準備を整えました。北稜ルートの工作が進められ、途中で2つのハイキャンプが設置されました。登頂当日の10月24日、メンバーたちは午前2時にキャンプ2を出発し、サミットプッシュを開始します。
その後、急峻な氷雪壁を乗り越える難関に挑戦し、午後3時30分には全員がビジョラ・ヒウンチュリの山頂に到達しました。この日の活動時間は20時間に及び、その後は無事にキャンプ2まで下山しました。ベースキャンプの撤収が進められ、31日には全メンバーとスタッフがジュムラ村に戻り、素晴らしい経験を共にした仲間としての絆を深めました。
ヒマラヤキャンプの背景
今回の登山は、日本山岳会が2025年に120周年を迎えるにあたっての記念事業の一環です。このプロジェクトは、ヒマラヤや海外登山の経験が少ない若手登山者たちを対象とし、約1年にわたるミーティングやトレーニング山行を通じてチームを編成してきました。
このプロジェクトは、2015年に花谷泰広氏の発案により始まり、2019年からは日本山岳会の正式な事業として継続されています。今回の登頂成功は、足かけ10年の努力の結果であり、今後も若手登山者の育成に寄与することを目指しています。
参加メンバーについて
今回のヒマラヤキャンプ2025年隊は、リーダーの比嘉正岳(24歳)を中心に、竹中雅幸(35歳)、田中明良(36歳)、児玉壮汰(34歳)、岡嶋芽(27歳)らがメンバーとして参加しました。また、プロジェクトリーダーには花谷泰広(49歳)が任命されており、彼の指導のもとでチームは運営されています。
このプロジェクトは、国内外での活発な登山活動を推進することを目的としており、次世代の登山者たちのパフォーマンス向上につながる重要な取り組みです。ヒマラヤキャンプは、今後も若手登山者たちの支援を行い、山岳文化の発展に尽力していくことを誓います。
登頂の成功は、日本山岳界にとって新たな道を切り開くものであり、今後の活躍が期待される若手登山者たちにとっても大きな励みとなることでしょう。今回のビジョラ・ヒウンチュリ山頂制覇を通じて、さらなる高みを目指す精神が日本の登山界に受け継がれていくことを願っています。