新たな職場文化を探る「働きがいレポート2026」が発刊
働きがいの推進を目的とした「働きがいレポート2026」が、Great Place To Work® Institute Japan(以下、GPTW Japan)により発行されました。このレポートは、世界170か国以上での30年にわたる調査とその結果に基づき、「働きがいを高める組織の共通条件」を探求しています。近年、少子高齢化や急速なAI技術の発展、そして激化するグローバル競争により、企業環境は複雑化しています。これに伴い、働きがいとエンゲージメントは経営者や人事担当者の主要な関心事となっています。
発刊の背景
日本の労働環境は、さまざまな要因によって変化し続けています。これにより、企業は働きがいとエンゲージメントを高めるために、新たな戦略を模索せざるを得ませんが、実際の施策が一時的な効果にとどまることがあるのも事実です。本レポートは、データに基づいた実証的なアプローチにより、企業の課題を解決する手助けをすることを目的としています。
本レポートの主要テーマと知見
このレポートでは、3つの章に分かれた主要なテーマが取り上げられています。
第1章:持続的な働きがいを築く組織の特徴
エンゲージメント改善に成功している企業と失敗した企業の違いを明らかにするため、GPTW調査に参加した企業のデータを用いた分析が行われました。具体的には、勤務環境や福利厚生、ワークライフバランスを継続的に整備することが、働きがいの向上に寄与することが示されています。日常的な人間関係の質、仕事の意義や誇りなどの要素も重要視され、このことが企業全体の持続的な働きがいの向上を促進することが判明しています。
第2章:中間管理職の役割
中間管理職は、組織内でのコミュニケーションの橋渡し役を担っていますが、彼らの働きがいが全体のエンゲージメントに大きな影響を与えることが明らかになりました。中間管理職が抱える過重な業務や情報の透明性の欠如、参画機会の不足などが、組織全体の働きがいにも影響を及ぼします。本レポートでは、中間管理職の働きがい向上のための具体的な施策が提案されています。
第3章:日本のエンゲージメントの現状
国際的な視点から日本のエンゲージメントを俯瞰することで、他国との比較が行われました。特に、日本の企業がG7国の中で強みを持つとされる「公正さ」や「透明性」、一方で改善が求められるとされる「心理的安全性」や「楽しさ」に関する要素が浮き彫りになりました。
総括メッセージ
レポートの最後には、持続可能な働きがいの実現には、企業の文化が重要であるとのメッセージが伝えられています。AI時代において、人間の情熱や創造性を活かす環境を整えることが、企業の競争力を左右する重要な要素として注目されています。今後、日本企業が世界的に選ばれる職場となるためには、個人の主体性や心理的安全性を向上させていく必要があります。
「働きがいのある会社は偶然には生まれません。持続的な改善を実現するためには、デザインされたカルチャーが必要です」というメッセージが、この報告書全体を通じて強調されています。
発行概要
- - レポート名: 働きがいレポート2026
- - 発行元: Great Place To Work® Institute Japan (株式会社働きがいのある会社研究所)
- - 発行日: 2026年3月
この「働きがいレポート2026」は、企業や人事部門にとって、今後の働き方を考える上での重要な資料と言えるでしょう。