TOPPANの介護DX
2025-07-24 11:56:40

TOPPANが介護業界のDX推進、在宅モニタリングサービスを開始

TOPPANが新たなサービスを介護業界に導入



TOPPAN株式会社が、在宅介護事業所向けに新たなDXサービス「WAN-かいご®」に、2025年7月から「在宅モニタリング」サービスを追加提供することを発表しました。

サービスの概要



新設の在宅モニタリングサービスは、マルチセンサを使用して高齢者の在宅時の状態をリアルタイムで可視化します。このセンサは、室内の人感、温度、湿度、照度をセンシングする機能を持ち、さらにドアの開閉や睡眠の状態も感知します。このサービスは、要介護者の生活動態を把握し、異変が発生した際には迅速に情報をケアマネジャーや介護事業所に通知します。

介護現場では、訪問前に要介護者の状態をチェックすることで、必要なヒアリングや訪問の効率が格段に向上。また、要介護者が在宅でどのように過ごしているかを把握できるため、事前に状況を確認しておくことが可能になります。これにより、訪問時の無駄を省き、介護業務を効率化することが期待されています。

開発の背景



わが国では急速に少子高齢化が進行しており、2040年には高齢者の割合が約35%に達すると予測されています。この状況に対応するため、介護事業所はより科学的なアプローチを通じたサービス提供が求められています。しかし、介護職員の不足が深刻な課題となっており、DXによる業務効率化が本格的に必要とされているのです。

TOPPANは、これらの問題に直面する介護事業所を支援するため、在宅介護のプラットフォーム「WAN-かいご®」の提供を始め、2024年6月より「介護レクリエーション計画作成サービス」を展開しました。さらに、このサービスを基にした実証実験が青森県中泊町で行われ、成功を収めています。

実証実験の成果



実証実験では、認知症高齢者の夜間の屋外排尿をセンサによって迅速に検知し、適切な対策を講じた結果、夜間の外出を大幅に減少させることに成功しました。また、ケアマネジャーはして、訪問時の時間を削減することができたと報告されています。実験結果から、ケアプランの適正化を図ることにも成功したようです。

まとめ



介護業界の変革を目指すTOPPANの新たなサービス、「在宅モニタリング」は今後の介護現場において、事業者やケアマネジャーの業務負荷を大幅に軽減し、高齢者へのより適切なケアにつながるでしょう。このような新技術の導入は、介護業界全体の生産性向上にも寄与することが期待されています。

このサービスの導入により、2027年までに100億円の売上を目指すTOPPANの取り組みにも注目が集まります。現在、詳細情報については公式ウェブサイトにて確認が可能です。
WAN-かいご®の詳細はこちら


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会社情報

会社名
TOPPANホールディングス株式会社
住所
東京都文京区水道1-3-3
電話番号

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