自動車研究開発におけるAIの導入
自動車メーカーの研究開発部門において、リーガルテック株式会社が提供する「AI IPGenius」が導入されました。この取り組みは、自動車R&Dにおける情報の分断を解消し、開発の停滞を防ぐための重要な一歩です。
導入の背景
自動車業界では、設計、評価、品質保証などの各部門で異なるフォーマットや内容のデータが蓄積されていますが、これらは統合して活用されることが少ないのが実情です。そのため、各部門の情報を手作業で照合し、不具合の原因を特定したり、設計を改善したりする作業は非常に時間を要することが多く見受けられます。また、過去の情報が再利用されず、似たような課題に対しての解決策が個別最適に留まるケースも少なくありません。
AI IPGeniusの機能
「AI IPGenius」は、企業内の非構造データを解析し、技術情報を構造化することを支援するナレッジベースです。その主な特徴は次の通りです:
- - 非構造データ解析:PDFやWord、PowerPoint、画像データなど、さまざまな形式のデータを横断的に解析することが可能です。
- - 技術ポイント抽出:技術課題や解決策、効果の関係性を整理し、発明候補や改善の視点を提示します。
- - 類似技術検索:抽出した技術要素を基に、関連技術や過去の事例を検索することで、技術的関連性を明らかにします。
- - 共有ファイル解析:設計データや品質データ、試験レポートを横断的に把握し、知識の属人化を避けることを支援します。
活用事例の紹介
自動車メーカーでの具体的な活用例として、以下の資料がAI IPGeniusに投入され、情報が解析されました:
- - 研究ノート
- - 会議の議事録
- - 試作のログ
- - 過去の技術資料
AI IPGeniusはこれらのデータを横断的に解析し、技術的改善点や新しい可能性、類似テーマとのつながり、過去の検証結果との関係性を整理しました。この結果、研究者は重要な抽出データを基に議論を進め、新しいテーマの検討や再整理を行うことが出来ました。さらに、抽出したデータを「MyTokkyo.Ai」と連携させ、迅速な類似技術の検索体制を整えました。
今後の展望
「AI IPGenius」の導入により、開発テーマの探索にかかる情報検索時間が短縮され、技術情報の整理と可視化が進む効果が期待されます。また、開発における停滞要因の特定が可能となり、部門間のナレッジ共有が促進されることで、開発プロセスの改善と品質向上に寄与するでしょう。
今後は、自動車メーカーの研究開発領域だけでなく、品質や不具合解析の分野でも「AI IPGenius」の活用を広げ、さらに高精度なデータ解析と知見の抽出を目指します。
企業情報
リーガルテック株式会社は2021年に設立され、現在は特許調査や発明抽出を行うプラットフォーム「MyTokkyo.Ai」、ナレッジベース「AI IPGenius」、秘密情報を共有するデータルーム「リーガルテックVDR」を展開しています。
詳細な情報については
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