大阪・関西万博でeスポーツが奏でる共生社会の未来についてのパネルディスカッションが開催

大阪・関西万博でのeスポーツパネルディスカッション

2025年開催のEXPO2025大阪・関西万博において、一般社団法人日本eスポーツ協会（JESU）主催の「共生社会の実現に向けて〜eスポーツがもたらすユニバーサルな可能性〜」というテーマのもと、パネルディスカッションが行われました。このイベントは、スポーツ庁の主催による「Sports Future Lab~スポーツがつくる未来~」の一環として実施されました。

eスポーツは、ゲーム機やPC、スマートフォンを利用することから、年齢や性別、身体的なハンデを超えて、誰でも楽しむことができるスポーツ形式として注目されています。この特性は、共生社会の実現に向けた新たなソリューションとされ、JESUは障がい者や高齢者の社会参加を支援するための取り組みを進めています。

パネルディスカッションの内容

9月4日・5日の2日間にわたり、開催されたパネルディスカッションでは多様な専門家が集まり、eスポーツの可能性について意見を交わしました。国立病院機構北海道医療センターの田中栄一作業療法士、eスポーツを通じた高齢者支援を行う日本アクティビティ協会の川崎陽一理事長が参加し、それぞれの領域での取り組みや課題についてお話ししました。

田中先生は、eスポーツがどのように医療現場で活用されているかを共有し、リハビリテーションや治療の一環としてゲームを使うことで得られる効果に触れました。一方、川崎理事長は高齢者支援の観点から、 eスポーツがもたらす楽しさと社会的なつながりが、どのように高齢者の活動を促進するのかを解説しました。

JESUからは浜村弘一理事と井澤俊樹事務局長がそれぞれのパネルで発言し、eスポーツの普及がどのように共生社会につながるか、その意義について意見を交わしました。このような意見交換を通じてながら、参加者たちは共生社会におけるeスポーツの可能性をより深く理解しました。