さくらインターネットとJストリーム、コンテンツ配信基盤強化に向けた協業開始
2026年4月15日、さくらインターネット株式会社と株式会社Jストリームが、国内向けコンテンツ配信基盤の強化を目指す協業を開始することが発表されました。この取り組みは、両社の高い技術力を活かした共同配信基盤の構築を通じて、より安定した配信環境を実現することを目的としています。
協業の背景
近年、国内のインターネットトラフィックは著しく増加しており、2030年には2020年比で約14倍に達すると予測されています。これは、エンターテインメントはもちろん、ビジネスや教育、行政などの多様な領域でのコンテンツ配信の拡大によるものです。このため、高品質かつ安定した配信インフラが求められています。
また、日本国内のCDN(コンテンツデリバリーネットワーク)市場は2025年から2035年にかけて16%以上の年平均成長率が期待されていますが、同時にデジタル分野における国際収支が約6.7兆円の赤字に達することも懸念されています。そのため、国内配信基盤の強化が急務とされています。
協業概要
最初の取り組みとして、さくらインターネットのネットワーク内にJストリームのCDNサービス「CDNext」のエッジサーバーを設置し、運用を開始します。この協業により、以下の利点が享受されます。
1.
コスト効率と柔軟性の向上
両社はCDNエッジ設備のシステム情報を共有し、設備の共通化を進めることで、インフラ投資を最適化します。これにより、将来的な拡張や保守が容易になり、利用企業は自社の負担を増やすことなく、配信量の増加やサービスの拡張に柔軟に対応できます。
2.
ワンストップサービスの提供
誰でも簡単に利用できる共同配信基盤を構築し、ホスティングからコンテンツ配信まで一貫してサービスを提供します。両社の管理画面上で、互いのサービスを操作できるAPIの共同開発にも取り組んでいく予定です。
3.
高セキュリティと安定性の確保
さくらインターネットのネットワークにCDNextのエッジサーバーを設置することで、厳格なセキュリティ環境下でも大規模アクセスに対応できる安定した配信を実現します。これにより、急激なトラフィック増加に対しても強い配信基盤を提供します。
将来的には、動画配信関連の共同開発も進め、国内向けのシステムインテグレーション(SI)サービスの展開を視野に入れています。
企業の概要
さくらインターネット株式会社
1996年に設立されたさくらインターネットは、デジタルインフラを提供する企業であり、自社データセンターから信頼性の高いクラウドサービスを提供しています。令和8年度ガバメントクラウドサービス提供事業者として採択された「さくらのクラウド」は、国内で評価されています。
株式会社Jストリーム
1997年に設立されたJストリームは、動画配信を主力事業として展開し、独自のCDNを活用した動画配信サービスを提供しています。1,200社以上の企業にソリューションを提供し、年間10,000案件のビデオ活用を支援しています。
これらの取り組みにより、日本国内の安定したコンテンツ配信環境が整備されることが期待されています。