介護DX推進に向けた業務提携：North Handとクラブネッツが戦略的連携

広島県を拠点とする株式会社North Handと、東京都に本社を置く株式会社クラブネッツは、介護事業におけるDX（デジタルトランスフォーメーション）推進のため、業務提携を行うことを発表しました。この提携は、North Handが開発した介護記録システム「N-SYSTEM-Care」と、クラブネッツが提供する介護事業専門のCDP（顧客データプラットフォーム）「CareLoop」を連携させることを中心に展開されます。

連携のポイント：効率化とサービス向上

今回の業務提携の大きな目的は、介護事業における業務効率化と、利用者へのサービス向上を実現することです。「N-SYSTEM-Care」で記録された様々なデータを「CareLoop」を通じて配信することで、請求業務の電子化・自動化を促進します。これにより、請求業務にかかる負担を軽減し、効率性を大幅に向上させることが期待されます。

さらに、業務効率化によって生まれた時間を、介護スタッフが利用者へのより質の高いサービス提供に充てることができるようになり、介護の現場における人手不足問題の緩和にも貢献すると考えられます。

実証実験から本格展開へ

まずはNorth Handグループの介護施設「ケアビレッジライル温品」で実証実験を行い、ノウハウの蓄積とシステムの最適化を進めます。その後、他の介護事業者への展開も視野に入れ、運用方法を含めたサポート体制の構築にも取り組む予定です。

North Hand：介護事業者向けシステム環境のデザイン

株式会社North Handは、「今ここに無い価値を創造する」を理念に、介護事業者向けのシステム環境デザインを専門としています。同社は、安価でカスタマイズ可能な介護請求システムの開発に2021年から取り組んでおり、既に「N-SYSTEM-Care」と「介護実績集計アプリ」を連携させた請求書自動作成システムを開発し、2022年11月より「ケアビレッジライル温品」で運用を開始しています。今回のCareLoopとの連携は、そのシステムの更なる進化と、介護DX推進への貢献を目的としています。

クラブネッツ：多様な業種へのDXソリューション提供

株式会社クラブネッツは、店舗、企業、自治体、エネルギー事業など、幅広い業種に向けてDXソリューションを提供するIT企業です。全国200以上の販売パートナーと連携し、販促システムやサービスを提供することで、企業や店舗の活性化、そして消費者の利便性向上に貢献しています。LINE Biz Partner Programにおいても高い評価を得ており、その技術力と販売網は信頼性の証となっています。

期待される効果と今後の展望

この業務提携は、介護業界におけるDX化を加速させる大きな一歩となることが期待されます。両社の技術力とノウハウを融合することで、介護現場の課題解決に貢献し、より質の高い介護サービスの提供体制を構築していくことが目指されています。今後の展開にも注目が集まります。

企業概要

株式会社North Hand

代表者：代表取締役北村聡
資本金：3,000千円
本社：広島県安芸郡府中町柳ヶ丘16-7
設立：2006年6月1日
URL：https://nh-group.co.jp/

株式会社クラブネッツ

代表者：代表取締役社長冨安仁
資本金等：275,070,000円（資本金：95,560,000円資本準備金等：179,510,000円）
本社：東京都渋谷区渋谷3-28-13 渋谷新南口ビル1F
設立：2004年9月27日
URL：https://www.clubnets.jp/