運動機能ケアの新可能性
2026-07-27 22:48:18

神経と筋の連携に着目した運動機能ケアの新たな可能性を探る研究

概要



キリンホールディングス社のヘルスサイエンス研究所が、神経と筋の相互作用に注目した新たな研究成果を発表しました。注目されたのは、シチコリンが神経筋接合部(NMJ)の形成を促進し、運動神経の同期的発火に影響を与えるという内容です。この研究は、2026年の「NUTRITION 2026」において発表されました。

研究の背景



現代では超高齢化が進み、健康志向が高まっていますが、特に加齢に伴う運動機能の低下が懸念されています。加齢や運動不足により筋力が低下し、日常生活の質(QOL)に大きな影響を与え、多くの人々が転倒や介護が必要となるリスクに直面しています。このような要因がなぜ生じるのか、その一因として運動神経と筋肉との連携機能が低下していることが考えられています。

研究の目的



この背景を踏まえ、神経と筋をつなげる重要な役割を果たすNMJに着目し、シチコリンがこのNMJの形成に与える影響を評価することが本研究の目的です。シチコリンは神経細胞の活性を保持する成分として知られ、既存の神経保護作用がNMJ形成にも寄与すると考えられました。

研究方法



本研究では、マウス由来の筋芽細胞と運動ニューロン様細胞を共培養し、神経筋モデル細胞を作成しました。シチコリンを添加し、NMJに関連する遺伝子の発現解析やクラスター形成を評価しました。また、iPS由来の運動神経細胞を用いてシチコリンの神経機能に対する影響を評価しました。

研究結果



1. シチコリン添加によるNMJ形成遺伝子発現の増加
シチコリンを添加した結果、NMJ形成に関わる遺伝子の発現が有意に増加し、特にDok7やCHRNE遺伝子の活動が促されました。

2. AChRのクラスター形成の増進
さらに、シチコリンによってアセチルコリン受容体(AChR)のクラスター形成が促進され、NMJの重要な指標が有意に増加しました。

3. 運動神経の同期的発火の向上
iPS由来の運動神経細胞においてもシチコリンは運動神経の同期的発火を促進し、運動出力の調整に寄与することが明らかになりました。

研究が示す可能性



以上の結果から、シチコリンは運動神経から筋肉への効率的な信号伝達を促進し、筋力の瞬発力や協調性の向上に寄与することが示唆されました。これは、従来の筋肉量の増加に頼るアプローチとは異なり、神経と筋の相互作用に基づく新たな視点を提供するものです。

今後の展望



この研究を基に、今後も神経と筋の連携に関する研究を進め、高齢者やスポーツ選手における運動機能の維持と向上を目指します。健康寿命の延伸に貢献し、人々のQOLを向上させるための取り組みを続けます。
キリングループは、食と健康の新たな喜びを広め、心豊かな社会の実現に尽力していきます。


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会社情報

会社名
キリンホールディングス株式会社
住所
東京都中野区中野4-10-2中野セントラルパークサウス
電話番号
03-6837-7000

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