HaleonとPubMaticの新たな提携
2024年9月25日、東京で発表されたニュースによれば、Haleon(ヘイリオン)は、デジタル広告の技術提供を行う独立系企業PubMaticと手を組み、持続可能で効果的なメディア購入を実現する新しいアプローチを開始しました。このパートナーシップにより、Haleonはその広告戦略を次のレベルに引き上げるべく、メディア投資の効率性を向上させることを目指しています。
PubMaticは、動画、ディスプレイ、コネクテッドTV(CTV)といった多様な広告フォーマットへのグローバルなアクセスを提供し、さらに透明性のある入札技術を通じて、Haleonブランドのパフォーマンス最大化に寄与します。特に、AdvilやCentrumなどの有名ブランドに対するプログラマティックメディアバイイングの支援を強化し、効率性の追求を進める狙いがあります。
Haleonは、2020年からISBA(英国広告主協会)とPwC(プライスウォーターハウスクーパース)との連携により、サプライパスの透明性向上を図ってきました。新パートナーシップにより、インベントリへの直接アクセスを実現し、商業的な効率性やデータ主導のインサイト、最適化能力を最大化することが期待されています。これによりHaleonは、メディア投資における炭素排出量の削減も実現可能となるでしょう。
PubMaticのEMEA担当CRO、エマ・ニューマン氏は、「デジタル広告における透明性と効率性を追求している中で、Haleonとのパートナーシップにより、より良い成果をもたらすデータ主導の意思決定が可能になります」と述べています。
また、Haleonのブルック・ミント氏も、メディアバイイングで発生する炭素排出量の削減に努めることがこの提携の目的であり、PubMaticを選んだ理由は、サプライソースの中間点を減少させ、在庫の質の向上を図るためであると言及しています。これにより彼らは、環境への影響を抑えつつ、メディアインプレッションを大幅に向上させることができると期待しています。
PubMaticとHaleonの背景
PubMaticは2006年に設立され、デジタル広告のサプライチェーンにおいては重要な技術企業です。独自のセルサイド・プラットフォームにより、世界中のデジタルコンテンツクリエイターに在庫へのアクセスのコントロールを提供し、広告主にROIの向上をサポートしています。Haleonは、世界をリードするコンシューマーヘルスケア企業として、消費者の健康を支えるために数多くの歴史あるブランドを展開しています。今回のパートナーシップは、両者にとって新たな可能性を切り拓くものであり、持続可能な広告の未来に向けた重要な一歩となるでしょう。