宇宙輸送システムの新たな挑戦
2025-03-11 10:33:24

旭化成とISCが手を組み宇宙輸送システム開発へ邁進

旭化成とISC、宇宙輸送システム開発で新たな一歩



昨年12月、旭化成株式会社と将来宇宙輸送システム株式会社の間に包括連携協定が結ばれた。この提携は、次世代宇宙輸送システムの開発を加速するために重要な一歩となる。

1. 背景


近年、宇宙空間での通信サービスやデータ利用に対する需要が急増している。それに伴い、人工衛星を輸送するロケットのニーズも高まってきた。しかし、日本国内のロケット供給能力は不足しており、特に民間ロケットの開発が求められている。旭化成は、固体燃料による推進システムの設計や製造に関する専門技術を持ち、これを宇宙輸送分野に活用する準備が整った。

一方、ISCは「毎日、人や貨物が届けられる世界。そんな当たり前を、宇宙でも。」をビジョンに掲げている。このスタートアップは2028年3月までに人工衛星打ち上げ用ロケットの開発を目指しており、そのプロジェクトは文部科学省のSBIRフェーズ3事業にも選定されている。

2. 提携の内容


この包括連携協定に基づき、旭化成の持つ技術とISCの革新的なアイデアが融合することで、次世代の宇宙輸送システムは加速される。この提携では、ロケットエンジンの開発を旭化成の滋賀県にある試験施設を活用して行うことが決まった。2025年1月には、お初のロケットエンジン試験も行われた。

また、ロケットエンジン開発以外の技術協力の可能性も探る予定であり、両社の技術を活かした多角的な取り組みが期待されている。

3. 各社のコメント


旭化成の専務執行役員、山岸秀之氏は「これまでの推進システムの技術を宇宙輸送分野に応用したい。今回の協業で、より信頼性の高い宇宙輸送ソリューションを加速することができる」と語る。

一方、ISCの代表取締役社長、畑田康二郎氏は「当社は国内外の多くの企業と協力を進めている。実績のある企業との連携は宇宙輸送技術の発展において重要であり、共同での開発を通して高頻度での宇宙輸送の実現を目指す」と強調している。

4. まとめ


この協定は、国内の宇宙輸送システムの発展にとって大きな意義を持つ。旭化成とISCが連携することで、次世代宇宙輸送は早期に実現される可能性が高まっている。双方の異なる強みを活かし、より効率的で革新的な宇宙産業の未来を築くことが期待される。今後の進展が待ち遠しい。

詳細に関しては、旭化成とISCの公式サイトにて随時更新される予定である。


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会社情報

会社名
旭化成株式会社
住所
東京都千代田区有楽町1-1-2日比谷三井タワー
電話番号
03-6699-3000

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