「METIS」で手術室が進化
2021-02-25 14:00:04
日立とOPExPARKが協業、手術室を革新する「METIS」を導入
日立とOPExPARKが目指す新たな医療の形
日立製作所とOPExPARKの協業により、革新的な情報統合手術室「METIS」が市場に投入されました。このシステムは、手術中に様々な医療機器から生成される情報を一元的に管理し、効率的かつ安全な手術を実現することを目的としています。
現状の課題
現在の手術室では、多種多様な医療機器がバラバラに稼働し、医師やスタッフはそれぞれの機器から得られる情報を短時間で判断しなければなりません。そのため、情報の収集や記録に多くの時間を費やす必要があり、結果として医療行為の効率性や治療成績に影響を及ぼす場合があります。
日立の技術とOPExPARKのプラットフォーム
日立は、長年にわたり画像診断技術を手術支援に応用してきました。具体的には、術中にMRIやCTのデータを用いて手術器具の位置をリアルタイムで把握できるシステムを開発し、手術支援ソリューションとして提供しています。一方、OPExPARKは手術室内の機器をネットワーク化し、情報を統合するためのプラットフォーム「OPeLiNK」を開発しています。このプラットフォームは、様々な機器のデータを一貫したフォーマットで提供することが可能です。
「METIS」の機能
これらの技術を融合させた「METIS」は、手術室の様々な情報をリアルタイムで統合・管理することを実現します。具体的には、MRI画像や生体情報などを時系列に同期させて保存し、多面的な分析を行うことができるようになります。これにより、従来は困難だった手術過程における評価が可能になり、手術室内の状況を病院内の他の場所と共有することもできます。また、外部にいる熟練医師が手術に注釈を加えたり、音声で指示を出したりすることができ、執刀医との共同作業が円滑になります。
今後の展開
日立とOPExPARKは、「METIS」を基にした手術情報データベースの構築や、各科・各症例への応用を進める計画です。この進展により、医療現場の効率化が期待され、より高い治療品質の向上に繋がるでしょう。もちろん、医療の質向上だけでなく、医療従事者の負担軽減にも寄与することが目指されています。
まとめ
日立とOPExPARKの協業によって実現された情報統合手術室「METIS」は、手術の効率性と安全性を飛躍的に高める革新的な技術です。今後の活躍に期待が寄せられる「METIS」は、医療の未来に大きな影響を与えることでしょう。
会社情報
- 会社名
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株式会社OPExPARK
- 住所
- 東京都品川区東品川2-2-8スフィアタワー天王洲CW棟2階
- 電話番号
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