仙台市主催のスタートアップイベントでアイラトが優勝!
2025年8月23日、仙台市が主催するスタートアップイベント「DATERISE!2025」において、アイラト株式会社がメインコンテンツである「DATERISE! PITCH CONTEST2025」で栄えある優勝を果たしました。このイベントは、仙台・東北地域から世界へ羽ばたくスタートアップを応援することを目的としており、参加者は皆、自社の革新的なアイデアを広める機会を得ていました。
アイラトの優勝サービスの詳細
アイラトは、日本初の放射線治療AIスタートアップとしてオリジナルの放射線治療計画支援ソフトの開発を行っています。このソフトは、IMRT(強度変調放射線治療)を用いた治療計画を30倍のスピードで作成できるという実績を持っています。従来は6時間かかっていた計画作成が、わずか20分で可能になるこの取り組みは、頭頚部がん、前立腺がん、肺がん、子宮頸がんなど多岐にわたるがん治療に対応しています。
放射線治療は患者にとって負担が少なく、高齢化が進む社会においてますます重要視されていますが、実施には医療スタッフの不足や治療成績のバラつきといった課題も存在しています。アイラトは、そのAI技術によってこうした社会課題を解決し、すべてのがん患者が治療を受けられる世界を目指しています。
DATERISE! PITCH CONTEST2025の評価基準
「DATERISE! PITCH CONTEST2025」は、仙台からグローバルな市場へ挑戦するスタートアップに特化したプログラムで、優勝者には高い評価が与えられます。今回、アイラトが勝利を収めた理由は、放射線治療計画ソフトの自動化と高度化により医療現場の負担軽減を実現し、治療へのアクセス向上に寄与する点が大きく評価されたことです。
さらに、彼らのAIアルゴリズムの継続的な改良が期待され、アジアなどで医療の課題を解決できる能力に対しても注目が集まっています。これに加えて、事業化に向けた戦略的なアプローチも勝因の一つです。
アイラトの今後の展望
アイラトは、代表取締役の角谷倫之氏がコメントを寄せています。「私たちは、放射線治療で一人でも多くのがん患者を救うことを使命としています。このMT大会での優勝は、支えてくださった方々のおかげです。感謝の気持ちでいっぱいです」と伝えました。
2026年以降のAI計画ソフトの販売を目指し、2025年7月には住友商事と海外代理店契約を締結する予定です。この契約は、アジア市場での展開を見据えたもので、今後アイラトは仙台の技術を世界中に発信し、より多くのがん患者に恩恵をもたらすことを目指しています。これからの活躍に期待が寄せられます。
DATERISE!2025の基本情報
- - イベント名: DATERISE!2025
- - 日時: 2025年8月23日(土)
- - 主催: 仙台市
- - 共催: 東北大学、経済産業省、宮城県など
アイラト株式会社の概要
- - 社名: アイラト株式会社
- - 所在地: 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉468-1
- - 代表者: 木村祐利、角谷倫之
- - 設立: 2022年
- - 事業内容: AIを活用した放射線治療支援ソフトウェアの開発・提供
- - 公式URL: https://airato.jp
アイラトの今後の展開に、目が離せません。