FGM根絶の日
2025-02-06 17:03:18

女性器切除根絶の日に寄せられた国連からのメッセージ

女性器切除根絶の日に寄せられた国連からのメッセージ



毎年2月6日は、「国際女性器切除根絶の日(International Day of Zero Tolerance for Female Genital Mutilation)」として、全世界でこの有害な慣習の根絶に向けた啓発活動が行われます。今年のテーマは「歩みの加速を:女性器切除廃止のための連携強化と社会的運動の推進」とされ、女の子たちの権利を守るための意識の高まりが求められています。

FGMの現状とその影響



女性器切除(FGM)は、女の子や女性にとって、身体的・精神的な深い傷を残す人権侵害です。現時点で、世界中には2億3,000万人以上の女の子と女性がこの慣習によって影響を受けています。国連機関の報告によれば、今後2030年までに推定でさらに2,700万人が新たにFGMの犠牲になるリスクがあるとのこと。

歴史的には、2008年からUNICEFと国連人口基金(UNFPA)が連携し、FGM根絶に向けたプログラムを開始。この取り組みにより、700万人以上の女の子と女性が予防や保護サービスを受けられるようになり、多くがこの慣習を放棄することを宣言しました。

地域と国による取り組みの進展



特にケニアやウガンダなどでは、地域社会の協力のもとFGMの実施率が減少しています。このような地域の連携は、効果的にFGMを終わらせるための鍵となります。例えば、友人同士が協力してFGMからの脱却を支え合う事例が増えてきているのは喜ばしい進展です。

しかし、他方で進歩が停滞する地域も存在します。ガンビアではFGM禁止法の廃止法案が否決され、取り組みが逆戻りしています。こうした逆境により、女の子たちの権利はさらなる危機に晒されています。

SDGs達成に向けた課題



国際社会が2050年までにSDGsの目標を達成するためには、FGMを根絶するための努力が不可欠です。ただし、FGMに関するデータを収集している31カ国の中で、2030年までにFGMを完全に根絶できそうなのはわずか7カ国のみという現実は、さらなる取り組みの必要性を示しています。

共同プログラムと今後の展望



ユニセフとUNFPAの共同プログラム『The UNFPA–UNICEF Joint Programme on the Elimination of Female Genital Mutilation』は、女性器切除が広く行われている17カ国でその活動を展開し、女の子と女性の権利を樹立し、有害な慣習を打破することを目指しています。この取り組みにより、さらに多くの権利が実現されることが期待されます。

また、より一層の説明責任が求められ、国際社会全体での強力な支援が必要です。今こそ、FGMを終わらせるために行動を起こすときです。

私たち全員が、女の子たちが安全で自由に生活できる未来を実現するために、手を取り合って進んでいきましょう。


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公益財団法人日本ユニセフ協会
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