パナソニックが新たな脱炭素技術で栄誉を受ける
2025年4月18日、パナソニック ホールディングス株式会社は、「脱炭素に資する高濃度セルロースファイバー成形材料の生産技術」により、公益財団法人 市村清新技術財団から「第57回市村賞 市村地球環境産業賞 功績賞」を受賞しました。この賞は、地球環境への貢献を目指す企業や団体の技術的功績を称えるものであり、パナソニックはその先進性を改めて証明しました。
受賞の背景
受賞のテーマとなったのは、石油由来の樹脂を植物由来のセルロースファイバー(CeF)に置き換える技術です。この革新的な成形材料は、CO2排出を削減し、持続可能な資源循環を実現することを目的としています。
具体的な技術内容
浜辺理史、名木野俊文、峯英生の3名が中心となり開発した技術によって、CeFの形状や材料組成をコントロールすることで、弾性率や衝撃強度が向上しています。特に、複合材料の植物濃度を高め、低CO2排出での複合化を行う手法が確立されています。また、低温での複合処理を実施することで、材料の白色化と高精度な射出成形も実現されています。
「kinari」の特性
この技術により誕生したCeF成形材料「kinari」は、軽量で高強度を兼ね備え、さらに高いデザイン性をも実現しています。これは、ビジネスや家庭用を問わず、多様な製品へ展開できる可能性を秘めています。
環境への取り組み
パナソニックでは、今後もCeFの高濃度化や高バイオマス化、廃材の活用(間伐材や食品残材など)、さらには生分解性の開発を進めています。これにより、より多くの製品にこの技術を応用し、環境問題の解決に貢献することを目指しています。
お問い合わせ情報
更なる詳細や今後の展開については、パナソニック ホールディングスのコーポレートR&D戦略室の技術広報担当にお問い合わせください。
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