八尾市で無人型古着店舗が整骨院と協業し収益化に成功

八尾市で無人型古着店舗が収益化に成功

大阪府八尾市で、無人型の古着販売所が整骨院と連携して新たな収益モデルを構築しました。近鉄恩智駅から徒歩わずか30秒の立地に位置するこの店舗は、株式会社SIMPS JAPANの支援を受け、隣接するうぐいす整骨院と協業して運営されています。2054年9月オープンの「レディース＆子供服無人古着販売所」は、地域の口コミを通じて徐々に知名度を上げてきました。

無人店舗運営の新たな試み

この店舗は、レディースと子供服を中心に扱い、すべてのアイテムを税抜1,000円で提供しています。店内には常時1,500着の洋服が揃っており、商品の入れ替えは毎月行われています。商品のディスプレイや値札の付け替えは、空き家の所有者である整骨院院長が担当。仕入れは、SIMPS JAPANから定期的に在庫を預かり、売れた分だけ手数料を支払うというビジネスモデルを採用しています。

増加する空き家の活用

全国的に空き家の問題が深刻化する中、八尾市の空き家率は14.8％に達しており、周辺地域でも空き家が増加しています。うぐいす整骨院の院長は、空き家の利用に不安を感じており、従来の店舗運営が難しい中で、無在庫転売サービス「古着KING」と出会いました。このサービスは開店に際し、初期投資や人件費を抑え、リスクを最小限に抑えることを可能にしました。

ユーザーとのコミュニケーションの深化

無人店舗は、開店時間中のみ整骨院が管理し、監視カメラを導入することで、無人化の実現に成功。来店者は店内に設置されたパソコンで自ら決済する仕組みとなっています。近所のお年寄りや子育て中のママたちが気軽に立ち寄ることができる環境が整い、「洋服を見に来るお客様に整骨院の情報を提供できるのが嬉しい」と院長は話しています。これにより、整骨院の集客効果も期待されているのです。

収益の安定化と将来像

オープンからわずか2か月で、月5万円以上の安定した利益が得られるようになりました。「無駄な経費をかけず、しっかりした収益を上げる方法が見つかり非常に助かっています」と院長は喜びを語りました。今後も無人古着販売所が整骨院の集客装置としての役割を果たすことを期待しています。

SIMPS JAPANの今後の展望

株式会社SIMPS JAPANは、今後も空き家や空きスペースの有効活用を進めていく意向です。無在庫転売サービス「古着KING」をさらに多くの店舗オーナーに提供し、今回の整骨院との協業のように新たなビジネスモデルの確立にチャレンジしていく予定です。地域との繋がりを強化することで、さらなる集客効果を狙っています。