新しい時代の訪問介護
訪問介護と看護の現場は、少子高齢化が進む中でますます重要な役割を果たしています。しかし、慢性的な人手不足や業務のブラックボックス化など、さまざまな課題が山積しています。そこで、東京都新宿区に本社を置くワンダフルサポート株式会社と、接客アンビエントAI「スタンドLM」を開発する株式会社ENBASEが新たな業務提携を結び、AIとデジタルトランスフォーメーション(DX)の導入を推進しています。
業務提携の背景
少子高齢化が進む日本では、訪問介護や看護サービスの需要が急増しています。その一方で、現場で働くスタッフは不足しており、介護の質を担保するのが難しい状況です。特に、次のような課題が現場では顕在化していました。
- - スタッフの事後報告に依存するため、情報精度が低くマネジメントが難しい
- - ケアの質が属人的で、一貫性を欠く
- - 電話や対面の記録業務に多くの工数がかかり、残業が常態化
- - 利用者とのトラブルの際に迅速な対応が難しい
こうした課題を解決するため、ENBASEの「スタンドLM」を導入し、ケア品質の向上と業務効率化を図ることになりました。これにより、現場でのケア状況を明確化し、報告書作成の負担軽減を実現しています。
事業内容の紹介
ワンダフルサポート株式会社
ワンダフルサポートは、新宿区を中心に訪問介護・訪問看護・居宅介護支援を提供しており、約250名の利用者にサービスを提供しています。介護サービスの質の向上を目指し、常に新しい技術を積極的に採用する姿勢を持っています。
株式会社ENBASE
ENBASEは、接客アンビエントAI「スタンドLM」を開発し、会話をAIが自動解析して必要な情報をレポート化するツールを提供しています。スマートフォンアプリを利用し、簡単に録音しAI解析が可能なのも大きな特長です。
業務提携の内容と目指す姿
今後、ワンダフルサポートの全スタッフがスタンドLMを活用できる環境を整え、AIを通じてケア品質と業務効率の向上を目指します。具体的には、トラブル数、残業時間、離職率などのKPIを測定し、経営にどう寄与しているかを可視化する予定です。
この提携により、以下のような未来を築くことを目指しています。
- - リアルタイムで必要なケアを提案し、ケア品質が向上
- - スタッフ間で情報格差がなくなり、マネジメントがスムーズに
- - 間接業務を大幅に自動化し、残業時間をゼロに
- - トラブルやハラスメントが未然に防がれる、働きやすい環境
終わりに
ワンダフルサポートとENBASEは、AIとDXを駆使して訪問介護および看護の新しい運営モデルを創造し、質の高い介護サービスを実現していきます。今後の展開に期待が寄せられています。