静岡県が新たに始めたダイバーシティ経営支援事業
静岡県は、2023年6月25日より中小企業のダイバーシティ経営を支援する新たな無料派遣事業を開始します。これは、女性、高齢者、外国人など多様な人材が能力を最大限に発揮できる職場づくりを目指す取り組みです。運営は、株式会社るるキャリアが担当し、県内に本社を置く従業員300名以下の中小企業が対象となっています。
無料で受けられる専門家のアドバイス
本事業では、人事や職場づくりに精通した専門のアドバイザーが企業に派遣され、各企業の具体的な状況や課題に応じたサポートを提供します。サポート内容には、採用手法の見直しや、働きやすい環境づくりの提案、さらには「えるぼし」「くるみん」といった認定取得に向けた具体的なアドバイスが含まれます。訪問は基本的に2回で、各回は1時間程度。オンラインでのサポートも可能です。
事業の背景と目的
静岡県がこの事業を開始した背景には、10年にわたる多様性推進の取り組みがあることが挙げられます。これまで699社以上の企業が本事業のサポートを受け、女性の活躍推進や多様な働き方の定着に貢献してきました。静岡県は「誰もが働きやすい地域社会の実現」を目指し、ダイバーシティ経営の推進を通じて、地域のブランド力向上にもつなげています。
どんな企業に最適か
この事業は、次のような企業の経営者や担当者におすすめです。
- - 優秀な人材を採用し、定着率を高めたい
- - 女性の活躍を促進したい
- - 既にダイバーシティに取り組んでいるが、さらなる改良や展開を模索している
- - 社内の体制づくりや意識改革を進めたい
- - 女性活躍・次世代法に基づく行動計画を策定したい
- - 高齢者や外国人労働者の労働環境を改善したい
- - 「えるぼし」「くるみん」「くるみんプラス」認定取得を目指している
支援内容
1. 新規取組企業支援
多様な人材の雇用や定着に向けた課題整理、採用方法の改善、働きやすい環境づくりのアドバイスを行い、行動計画の策定を支援します。
2. 多様な働き方導入企業支援
テレワークや短時間勤務制度など、多様な働き方を導入するための制度について就業規則の作成や変更を支援します。
3. ステップアップ企業支援
女性活躍推進法に基づく行動計画の進捗支援や認定取得に向けた具体的なサポートを提供します。
事業の流れ
申込企業が選ばれる際、まず初回訪問で現状把握や課題分析を行い、次回訪問で行動計画の確認を行います。つまり、この支援事業を通じて企業は段階的に改善を果たすことができるのです。
参加方法
参加を希望する企業は、各支援内容に応じた申し込みを行い、静岡県内の中小企業としての要件を満たす必要があります。募集社数には限りがあり、2025年12月19日まで受け付ける予定ですが、募集が満たされた時点で終了となります。
詳細情報や申し込みについては、
こちらをご覧ください。静岡県のダイバーシティ経営支援事業を活用し、より良い職場環境と多様な人材が生き生きと働ける社会を実現しましょう。