楽天インサイトが示す理想の働き方と週休3日制への賛否
楽天インサイト株式会社が実施した「働き方に関する調査」の結果が発表された。この調査は、2025年1月31日から2月4日の5日間にわたり、全国の20歳から69歳の会社員や公務員1,000人を対象に行われたものだ。調査では、理想の働き方や東京都が導入予定の「選択的週休3日制」に対する意見が集められた。
理想の働き方:オフィス出社中心が主流
回答者の71.1%が理想の働き方として「オフィス出社中心」を選び、最も多い結果となった。次に多い選択肢は「ハイブリッド(テレワークとオフィス出社の併用)」の12.0%、そして「テレワーク中心」の9.4%が続いた。性別や年代別に見ると、特に男性20代が81.0%、女性20代も78.0%がオフィス出社中心を支持しており、若い世代におけるオフィス重視の傾向が伺える。
働き方改革に望む制度:週休3日制が最も支持
「働き方改革において導入してほしい制度」の質問には、38.5%が「週休3日制」を挙げ、最も多くの支持を受けている。この制度の支持は、男性が35.6%、女性が41.4%と、特に女性からの支持が高いことが特徴的だ。たとえば女性30代は51.0%が支持する一方で、男性20代の支持は28.0%に留まっており、性別や年代による意識の違いが明らかになった。
「選択的週休3日制」の認知度と賛否
東京都が2025年度に導入を予定している「選択的週休3日制」に関しては、全体で52.4%の人がその存在を認知していることが分かった。特に男性30代の70.0%が知っていると回答しており、他の年代に比べて認知度が顕著に高い。賛否については、51.1%が賛成と回答し、「どちらとも言えない」が42.9%、反対が5.9%という結果になり、賛成派が上回った。
週休3日制賛成の理由:家族や趣味の時間が充実
賛成派の主な理由は「趣味や家族との時間が充実できる」が65.7%と最多で、次いで「心身の健康を維持しやすい」が51.9%、そして「働き方の選択肢が広がる」が42.2%と続いた。対照的に、反対派は「収入が減る可能性がある」が48.4%、さらに「仕事量が変わらず負担が増える可能性がある」が35.5%、などの理由が挙げられた。
まとめ
この調査結果は働き方についての現況を探る上で貴重な情報を提供するものである。特にオフィス出社を重視する声が大多数であり、また週休3日制に対する賛否が社内の意識変革の一環として重要な意味を持つことが示された。今後、社会全体での働き方の選択肢がどのように広がっていくのか、引き続き注目が集まるだろう。