株式会社ビルディットが発表した新機能、Stockrで思考を蓄積する
教育テクノロジー企業である株式会社ビルディットは、自社のふりかえりノートアプリ『Stockr』に新たな機能を追加したことを発表し、注目を集めています。この度提供することとなったのは、生成AIとの接続を通じて、働く人々の思考を「資産」として蓄積できる新機能です。2026年7月22日より、この機能のβ版が試験的に利用可能になりました。
新機能の背景
最近、生成AIを活用する企業が増えてきた中、ビジネスパーソンたちの対話はAIとのやり取りの中で増えてきています。しかし、一方でそれらの対話から得た知見や気づきが後から参照できないという問題も浮かび上がっています。
デロイト トーマツ グループの調査でも、95%以上の企業が生成AIを導入しているとのことです。しかし、実際には「翌週には同じ問いを再度AIに投げかける」といった噴出する悩みが報告されています。
StockrのMCP連携の概要
Stockrは、ユーザーが日々の気づきや感情を記録し、そのデータを元に自己理解や成長を促進するためのアプリです。MCP(Model Context Protocol)と呼ばれる新機能を使って、ChatGPTやClaudeとの対話中に「今の気づきをストックして」と伝えることで、音声ひとつで記録することが可能になります。
この機能によって、過去の記録をもとにAIがユーザーに対して価値観や経験にふさわしいアドバイスを返すことができるようになります。これにより、AIとの会話が実際の成長に繋がるような仕組みが整えられました。
ふりかえりの価値
実際の研究でも、ふりかえり(リフレクション)の重要性が明らかになっています。経済産業省は「社会人基礎力」において、振り返りを中心的な能力として位置づけており、さらにハーバード・ビジネス・スクールの研究でも、業務課題を振り返ることが成績向上に寄与することが示唆されています。
新たな習慣化エンジンで支援
『Stockr』に蓄積された気づきは、独自の習慣化支援エンジンによって、個別最適化されたアドバイスとしてユーザーに還元されます。このエンジンは、習慣化のプロセスを4段階に分けて判定し、適切なタイミングで声かけを行うことで、ユーザーが継続的に振り返りを行います。
人材育成のサポート
加えて、ビルディット社は教育事業者や研修機関との提携を通じて、研修の効果をより一層高めるためのための実証パートナーを募集中です。受講生が振り返りを通じて実践できるかどうかが、成長を導く鍵となるのです。また、他のビジネスコミュニケーションツールとの連携も検討中です。
代表からのメッセージ
ビルディットの代表取締役である富田陽介氏は、「AIとの対話が増えている一方で、流失してしまう知識の蓄積が問題になっている」とのコメントを寄せています。これからも『Stockr』が「思考を資産として蓄積し、ふり返るためのメモリーレイヤー」として成長し続けることを目指しています。
『Stockr』は現在、日常的な思考や感情を自由に記録することで、自信と成長へと繋げるための手助けを行っています。今後も、様々なツールやサービスとの連携を強化し、より多くのユーザーに一人ひとりの成長を実感してもらえることを期待しています。