インフレ時代に備えた投資戦略
2025年3月14日、金融界の著名な専門家、中野晴啓氏が手掛ける新著『ほったらかし投資はやめなさい』が発売されます。この書籍は、特にインフレが進んでいる昨今において、投資家が直面する課題や新しい投資戦略について分かりやすく解説しています。本書の中で中野氏は、単なる長期積み立てだけではなく、よりアクティブに資産を運用する重要性を訴えています。
本書の内容概要
中野氏は、これまでの「ほったらかし投資」がもたらすリスクを徹底的に解説。特に現在の金融環境において、単に資金を銀行に預けているだけでは資産を守ることはできないという点を指摘しています。預金の金利が低く、インフレが進行する中では、相対的に資産価値が減少してしまう危険性が高まります。そのため、「貯蓄から投資」へのシフトが必要不可欠であり、これによって日本の経済成長も促すことができるとしています。
また、中野氏は「長期・積立・分散」の考え方を持ちながら、どうすればインフレの影響を考慮した運用ができるのかについても詳述。特に、インデックス運用よりもアクティブ運用の重要性が増していると主張しています。インフレが進む中では、優良企業の選別が不可欠であり、商品の価格を支配する力を持つ企業が生き残る時代に突入しているのです。彼は、これからの投資家は、ただのオールカントリー型ETFに依存するのではなく、成長企業の選別を行うためのアクティブ運用に目を向けるべきだと述べています。
書籍の構成
本書は、図版やマンガを取り入れながら、投資の基本的な考え方から応用までを易しく解説しています。目次には以下のような章が並びます。
- - 第1章: 賢い人は銀行預金をやめている
- - 第2章: 銀行と付き合うのをやめよ
- - 第3章: 国も会社も守るどころか根こそぎ抜いていく
- - 第4章: 七転び八起き私はこうして投信業界に身をうずめた
- - 第5章: 長期投資、ほったらかし投資の罠
- - 第6章: 本当に儲けている人の投資法
- - 第7章: NISA「成長投資枠」はアクティブ運用ファンドで!
- - 第8章: 中野流 銘柄選択の24社
特に、巻末には中野氏が推薦する24銘柄が掲載されており、これから投資を始める人や新たな投資先を考えている人にとって貴重な情報が満載です。
著者のプロフィール
中野晴啓氏は、1963年に東京都で生まれました。彼は投資顧問事業、セゾン投信の設立そして近年のなかのアセットマネジメント設立と、豊富な経験を有しています。また、全国各地で行う講演やセミナーを通じ、投資の重要性を広め続け「つみたて王子」と呼ばれています。
本書は、これからのインフレ時代にどのように資産を運用していけばよいのか、一歩進んだ視点を与えてくれる一冊です。資産を守り、増やしたいと考える全ての人にとって、必携の本と言えるでしょう。