Z世代が語るLINEマナーの新常識
最近のリサーチによれば、大学生の約6割がLINEのリアクションスタンプを目上の人に使うことを「失礼」と感じているという結果が出ています。これは株式会社RECCOOが提供するZ世代に特化したクイックリサーチサービス『サークルアップ』が行った調査によるもので、LINEのコミュニケーションに関する新たな価値観を浮き彫りにしています。
リアクションスタンプとは?
リアクションスタンプとはLINEにおいて、メッセージに対して長押しすることで反応を示すスタンプのことです。喜怒哀楽を簡潔に表現できるため、文字を打つ手間を省ける便利なツールとして、多くのZ世代に利用されています。しかし、このスタンプは相手に通知が行かないという特徴があります。
目上の人に対する意識
調査によると、75%の大学生が目上の人に対してリアクションスタンプを使用することに対して、「たまに使う」と回答した人が48%、「よく使う」は27%で、合わせて約4人に3人が最低でも一度は使うとしています。
自由記述の中では、
「先輩を待たせたくないから、返信は素早くしたい」
「既読無視を避けるためにリアスタを使うこともある」
といった声が見られ、彼らにとっては素早い応答が求められていることが伺えます。ただし、「よく使う」との回答は3割を切っており、リアクションスタンプの常用は避けられている傾向があります。
失礼と感じる割合は半数以上
さらに、「目上にリアクションスタンプだけで返信するのは失礼か」という質問には、50%の学生が「やや失礼」とし、7%が「とても失礼」と回答しました。すなわち、スタンプを使用すること自体は問題視しないが、リアスタのみでの返答には抵抗を感じる学生が多いのでしょう。このことは、他の学生メンバーからも同様の意見が寄せられ、
「飲み会の出欠確認など、反応を求められている場面では失礼ではないと思う」
という声がありました。これらから、場面に応じてリアクションスタンプを使うかどうかを柔軟に考えていることが明らかです。
目上の人側の反応は
同時に、受信者が目上であった場合にリアクションスタンプを使われることに関して聞いてみると、わずか20%が「不快だ」と感じたと回答しました。この事実は、Z世代が上の世代の価値観を理解しつつも、自らのルールに基づいて行動していることの現れかもしれません。
ある学生は次のように述べています。
「自分は年下からリアスタを使われても気にしない。逆に、自分が社会人にリアスタを使ったら叱られた」
これは、年齢差に対して寛容な姿勢を示すもので、リアクションスタンプが「相手の時間を奪わない敬意表現」として受け入れられている様子が伺えます。
Z世代のリアルを知る手段
今回の調査結果は、Z世代の価値観が注目される中で、表面的な理解を超えた実態を浮き彫りにしました。『サークルアップ』による調査は、実際の現役大学生の本音を反映したもので、深い理解が求められる時代にマッチしています。また、企業に対してはローデータの提供も行っており、さらなる調査に役立てていただけるよう展開しています。
Z世代のコミュニケーションスタイルにおけるリアクションスタンプの使い方とその背景を探ることで、今後のLINEマナーの変化を見逃さない意義があると言えるでしょう。
お問い合わせについては、
こちらからご確認ください。