体幹トレーニング、スポーツパフォーマンス向上の鍵と認識される実態調査結果

体幹トレーニングの重要性を再確認

近年、フィットネスやスポーツにおいて、体幹トレーニングの重要性が再認識されています。株式会社ボディメトリクスジャパンが実施した調査によると、週に1回以上スポーツを行う20代から50代の男女の約99%が、体幹トレーニングをスポーツパフォーマンス向上に欠かせないと考えていることがわかりました。

調査の背景

体幹は全身の動作の基盤であり、姿勢の改善や怪我の予防、さらにスポーツにおけるパフォーマンスを向上させるために不可欠とされています。しかし、実際に体幹トレーニングを行っている人は少なく、その理由などについての理解が不足している可能性があります。今回の調査は、この点を明らかにすることを目的としています。

調査結果の概要

ボディメトリクスジャパンの調査は、2024年の12月3日から12月4日にかけて実施され、330名の男女を対象に行われました。その結果、体幹トレーニングを行っている割合は5割強に上り、特に自重を利用したトレーニングが好まれる傾向が見えました。

体幹トレーニングの認識

ほとんどの参加者が体幹トレーニングの重要性を認識している一方、実際にそのトレーニングを行っているかという点では、時折行っている人が30.6%で、定期的に行う人は24.5%に留まっています。

実施しない理由

体幹トレーニングを行っていない主な理由は、「効果的な方法がわからない」が51.4%で最も高く、次に「面倒くさい」と「時間がない」と続いています。これらの結果から、適切な情報提供が不足していることが浮き彫りになりました。

体幹トレーニングを行う理由

体幹トレーニングを実施している人々は、主に「健康維持や体力向上のため」と答え、その割合は70.9%を占めています。また、ダイエットや姿勢改善を目的とする人も多いことが分かりました。

トレーニング方法の傾向

普段行われている体幹トレーニングには主に自重を使ったものが多く、自重トレーニングが55.5%の参加者に選ばれています。このことから、複雑な器具を使わず、シンプルな方法で体幹を鍛える重要性が理解されていることが伺えます。

効果の実感

体幹トレーニングを行っている85%以上の参加者が、その効果を感じているとの結果も出ており、68.7%が「ある程度効果を実感」と回答しています。

まとめ

今回の調査によると、多くのスポーツ愛好者が体幹トレーニングの重要性を認識しつつも、実施しない理由として情報不足が最も多く挙げられました。これに伴い、効果的なトレーニング方法の共有や指導がさらに必要とされています。健康維持や体力向上を目指す若者から中高年にかけて、体幹トレーニングの普及が期待されます。