隈研吾氏設計のKUMA TOWERにDNPの「Artellion」採用
大日本印刷株式会社(DNP)は、焼付印刷アルミパネル「Artellion」のグローバル展開を強化しています。このたび、著名な建築家・隈研吾氏が設計する台湾の複合商業施設「KUMA TOWER」への採用が正式に決定しました。2028年の竣工を予定しているこのプロジェクトは、DNPの「Artellion」による初の台湾での試みとなります。
KUMA TOWERのデザインコンセプト
「KUMA TOWER」は「高層ビルに自然の要素を取り入れ、都市景観を豊かにする」というコンセプトで設計されています。自然と人工の要素が見事に融合したその外観は、豊かな緑と温かみのある木目調で彩られています。これを実現するために、「Artellion」が採用されました。このアルミパネルは、木や金属の質感をリアルに再現し、軽量でありながら高い耐久性と優れた加工性を誇っています。
Artellionの特長
1. 多様な意匠性
「Artellion」は、木・石・金属などの多様な天然素材の色や質感をリアルに表現することができます。KUMA TOWERでは、明るいナチュラルカラーの木目と金属調の仕上げが施されています。これによって、設計者の意図にぴったり応える製品となっています。
2. 高い耐久性
このアルミパネルは、傷や剥がれに強く、長期間にわたり竣工時の美観を保ち続けることができます。過去の多くのプロジェクトでの実績から、その耐候性が高く評価されています。
3. 柔軟な加工性・施工性
「Artellion」はカットや曲げ加工が容易なため、さまざまな形状に対応可能です。さらに、軽量のため建物に与える負荷が少なく、施工もしやすいのが特長です。
今後の展開
DNPは、「Artellion」を日本では「DNP内・外装焼付印刷アルミパネル アートテック」として、海外市場では「Artellion」という名称で展開しています。国内及び北米では多くの実績があり、最近ではアジア市場でも需要が高まっています。同社は、今後もこの製品群をグローバルに広め、「まだ誰も見たことのないランドスケープを作る」というブランドコンセプトに基づいて、新たな価値の創造に取り組む意向を示しています。
これからのKUMA TOWERの完成を心待ちにしつつ、DNPの「Artellion」がどのように都市景観を変えていくのか、その動向に注目が集まります。今後の展開に期待しましょう。