LIXILが提供する省エネ住宅シミュレーションがHEAT20の認証に対応
株式会社LIXILが展開する「LIXIL省エネ住宅シミュレーション」が、ついにHEAT20の住宅システム認証に対応したことを発表しました。これにより、住宅設計業者は、HEAT20の提唱する断熱性能値に基づいたシミュレーションを用いて、地域に適した省エネ住宅の設計が容易になります。
HEAT20とは?
HEAT20は住宅の断熱性能を評価する基準で、地域ごとの気象データを基にして、確実に求められる断熱性能を算出します。具体的には「外皮性能水準地域補正ツール」と「熱負荷計算プログラム」を用いて、住宅がその地域に適した断熱性能を備えているかを詳細に試算します。
これにより、建設地に最も近いアメダス観測所から得られる気象データを活用して、必要な断熱性能値を地域ごとに補正できるため、より的確な評価が可能です。また、省エネ住宅は2025年4月以降、戸建住宅の省エネ基準適合が義務化されることから、ますます重要性が増しています。
「LIXIL省エネ住宅シミュレーション」の特長
このシミュレーションは、無料で提供されており、設計者が断熱材や開口部商品、設備機器を選ぶだけで、外皮性能値や一次エネルギー消費量を自動で算出します。新たにHEAT20の地域補正機能が追加され、精密な断熱性能の確認が可能になりました。特に、設計者は必要な断熱性能を短時間で評価できるため、とても便利です。
新機能とさらなる展望
LIXILは、今後も住宅の高性能化を進め、快適な住環境を実現するための製品開発に注力していきます。HEAT20との連携により、より多くの設計者が省エネ住宅の需要に応えられるようになるでしょう。
具体的には、エンドユーザー向けにHEAT20や地域補正を説明するための提案書や、認定や優遇制度に必要な計算書の自動作成機能も搭載されています。これにより、設計者や施工業者は、より効率的かつ確実に省エネ住宅の提案を行えるようになります。
LIXILの今後
LIXILは、今後も省エネ住宅に対する取り組みを強化し、高性能な住宅によって、豊かで快適な暮らしを実現するべく努力を続けるとしています。また、HEAT20の公式サイトでも「LIXIL省エネ住宅シミュレーション」が紹介されており、ますますの普及が期待されます。
省エネ住宅が進化するなか、LIXILの技術力がどのように私たちの暮らしを変えていくのか、今後の展望に期待が高まるばかりです。