宮島達男「HOTO」ラスベガス初公開
2015-09-25 16:44:15
現代美術家・宮島達男氏の作品「HOTO」がラスベガスで初公開!MGMリゾーツが日本文化発信
現代美術家・宮島達男氏の作品「HOTO」がラスベガスで初公開
世界的に有名な総合エンターテインメント企業、MGMリゾーツ・インターナショナルは、ラスベガスの高級ショッピングモールにて、現代美術家・宮島達男氏の代表作「HOTO」を展示することを発表しました。これまで日本と中国以外では公開されたことがなかったこの作品が、米国で初めて、期限未定で展示されることになります。
「HOTO」:命の尊さと平和への願いを込めた作品
「宝の塔」を意味する「HOTO」は、高さ約5.5メートル、周囲約2メートルの鏡張りの仏塔。3827個ものLEDが鮮やかな光を放ち、9から1までの数字を降順に表示することで、人生の移ろいやすさや、命の循環を表しています。
宮島氏は、この作品に仏教の教えや9.11同時多発テロといった出来事からインスピレーションを受け、制作。作品を通して、命の尊さ、そして人々の絆による平和な社会の実現を願っているといいます。
観客との相互作用を重視した作品
「HOTO」の特徴は、鑑賞者自身が作品の一部となるような体験を提供することです。鏡面仕上げの表面は、鑑賞者の姿を映し出し、見る者と作品が一体となる感覚を生み出します。これは、宮島氏が近年取り組んでいる、鑑賞者の創造性を引き出すアート表現の一環です。宮島氏は、「一人ひとりの個性が大切だということを伝えたい」と語っています。
MGMリゾーツによる日本文化発信への取り組み
MGMリゾーツは、これまでも歌舞伎公演や日本の春の展示など、積極的に日本文化を紹介する活動を行ってきました。今回の「HOTO」展示も、その取り組みの一環。ラスベガスを訪れる世界中の人々に、日本文化の奥深さを伝えたいという強い意志が感じられます。MGMリゾーツ会長のジェームス・ムーレン氏は、「お客様の興味を引き立て、エネルギーを高める刺激的な芸術作品を提供したい」とコメントしています。
「HOTO」が象徴する3つの概念
「HOTO」には、宮島氏の人生観と作品観の根底にある仏教的な3つの概念が反映されています。それは、「変化」「繋がり」「永遠」です。
先端技術: LEDパネルや電気回路といった技術は常に変化・進化を続け、「変化」を象徴。
数字: 数字は共通言語であり、すべての人類の「繋がり」を表しています。
* プログラミング: 9から1へ、そして再び1に戻る数字の循環は「永遠」を表現、輪廻転生をイメージさせます。
その他の展示作品と今後の展望
「HOTO」は、ジェームズ・タレルやヘンリー・ムーアなど、世界的に著名な現代美術家の作品とともに展示されます。MGMリゾーツは、今後も日本文化と伝統をラスベガスに広めるため、革新的な取り組みを続けていくことを表明しています。
まとめ
宮島達男氏の「HOTO」は、単なる芸術作品を超え、命の尊さや平和への願い、そして人々の繋がりを私たちに問いかける力強いメッセージを内包しています。MGMリゾーツの取り組みは、日本文化の海外発信において、重要な役割を果たすことでしょう。
会社情報
- 会社名
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MGMリゾーツ・インターナショナル
- 住所
- NV 89109, United States111 East Harmon Avenue, Las Vegas
- 電話番号
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