文化財修復プロジェクトが始動
東京都板橋区が誇る文化施設、板橋区立美術館は、次世代に貴重な美術作品を残すための修復事業を実施することとなりました。この修復活動は、ふるさと納税型のクラウドファンディングを通じて資金を募ります。プロジェクトは2024年9月2日から11月30日までの90日間にわたって行われ、クラウドファンディングサイト「ふるさとチョイスGCF」で寄付を受け付けます。
板橋区立美術館の役割
設立以来、板橋区立美術館は地域住民に愛される美術作品を多数収集してきました。現在、美術館が所蔵するコレクションには、古美術作品179点と近現代作品982点が含まれています(令和6年7月現在)。これらの作品は、専用の収蔵庫で厳重に保護されているものの、経年劣化が進むため、専門的な修復が必要なものも多く存在します。
修復の重要性
修復作業は、ただ作品を再生させるだけでなく、画家の優れた技術や、作品が制作された当時の状況を知る手がかりを提供してくれます。文化財としての価値を守りながら、未来の世代にその貴重さを伝えることが修復の目的です。今回のクラウドファンディングによって、計画的な修復を行い、地域の文化資産を次世代に引き継いでいくのです。
寄付について
寄付者には個人や団体を問わず参加していただけるほか、個人の寄付については寄附金税額控除の対象となります。また、区外在住の方には、美術館が制作した図録などの返礼品が用意されています。
寄付募集の詳細
- - サイト受付期間: 2024年9月2日(月)~11月30日(土)
- - 受付方法: 1. ふるさとチョイスGCFサイト(こちら) 2. 板橋区経営改革推進課窓口(板橋区役所北館4階13番窓口)
- - 目標金額: 350万円
なお、受付期間中にはシステムメンテナンスに伴い、寄付受付を一時停止する場合もあるため、あらかじめご了承ください。
修復予定作品
- - 狩野探幽 富士山図屏風
- - 狩野周信 六歌仙図
- - 古筆手鑑 麟閣
- - 古筆手鑑 鳳台
このクラウドファンディングの成功により、地域の文化財が未来に向けて再生されることが期待されています。あなたもぜひ、この取り組みに参加して、板橋区の美術文化の未来を支えてみませんか?