リミックスポイントとブルースカイソーラーが手を組む
2023年、株式会社リミックスポイント(証券コード:3825)とその子会社である株式会社シールエンジニアリングは、太陽光発電の開発・運営を専門とするブルースカイソーラー株式会社との業務提携を発表しました。この提携は、低圧太陽光発電所の運用モデルをより効率的にすることを目指しています。
提携の背景と目的
日本の太陽光発電市場において、低圧発電所はその導入件数の約9割を占めていることが示しています。これには大きな可能性がありますが、発電効率や運用の複雑さから採算性に課題が残ります。リミックスポイントは2025年に特定卸供給事業者として登録される予定で、アグリゲーター事業への参入を計画しています。これに伴い、発電所の取得や運営の効率化を図ることを目指しています。ブルースカイソーラーは、豊富な運営実績を持ち、発電所運営の専門知識を活かし、リミックスポイントと連携を深めることになります。
業務提携の内容
この提携では、リミックスポイントが保有する熊本県菊池市の発電所10区画と、ブルースカイソーラーが保有する鹿児島県志布志市の10区画が対象になります。このプロジェクトでは、発電を行うと同時に蓄電システムを導入し、売電システムを最適化することで、より高い収益性を目指します。
例えば、熊本県のリュミエ菊池発電所は、10区画それぞれが約500kWの出力を持ち、年間取得する電力は約594,000kWhと見込まれています。同様に、鹿児島県志布志市の発電所も年間約744,000kWhの発電量を期待されています。両社は2026年春頃から設置工事を開始し、秋にはFIP制度への移行手続きを行う予定です。
今後の展望
リミックスポイントは、ブルースカイソーラーが保有する他の発電所についても順次FIP制度への転換を検討中で、需給調整市場への参加を視野に入れています。このパートナーシップを通じて、データやノウハウが蓄積され、低圧アグリゲーターの事業性も高まることでしょう。
企業情報
ブルースカイソーラー株式会社は、2013年に設立され、再生可能エネルギーの発電所の開発から運営管理までを手がけています。また、リミックスポイントは、脱炭素を推進しながら、多角的な事業を展開する企業です。特に、エネルギーとデジタル資産の分野での融合を図り、持続可能な社会の実現を目指しています。
リミックスポイントとブルースカイソーラーの提携は、これからのエネルギー市場に新たな風を吹き込みます。今後の進展に期待が寄せられます。