値上がりが最も困るものランキング:全国500人調査の結果から
株式会社エミリス(大阪府東大阪市)が実施した「値上がりしたら困るものに関する意識調査」では、値上がりによる消費者の反応が明らかになりました。全国の男女500人を対象にしたこの調査では、日常生活に必要不可欠な品物の価格上昇に対する意識が伺えます。
調査結果概要
調査は2024年12月22日から24日の期間に実施され、500人の有効な回答を得た結果、最も値上がりして困ると感じるものについての意見が集まりました。そして、その結果を以下のようにランキング付けしました。
1位:米(39.4%)
2位:ガソリン(32.8%)
3位:水道光熱費(25.8%)
4位:野菜(24.0%)
5位:肉(22.0%)
多くの方が、生活必需品である米やエネルギー関連のコスト上昇に強い不安を抱いていることがわかります。
1位は「米」
米が1位に挙がった理由として、家庭での消費量の多さや日常的な食事に欠かせない存在であることが影響しています。20代の女性からは「毎食ほぼお米なので、食費にダイレクトに影響します」との声が寄せられました。また、30代の男性も「値段がいきなり2倍にされると本当に困ります」と切実な思いを表しました。育ち盛りの子どもがいる家庭では特にその影響が大きいです。
2位「ガソリン」
続く2位に入ったのはガソリンです。特に、自家用車を利用しなければならない環境に住んでいる方にとって、値上がりは家計に直接的な影響を及ぼします。この調査では「毎日の通勤に使うガソリンが高くなると、家計を圧迫する」といった意見が多く見受けられました。
3位「水道光熱費」
水道光熱費の上昇は、季節に応じて使用が増加するため、多くの家庭で頭を悩ませる要素です。「快適な生活を送るための電気は不可欠で、そこで制限が加わると生活が楽しめなくなる」との声も寄せられています。特に冬場は暖房を多く使用するため、家計が厳しくなる局面が増えるでしょう。
4位「野菜」
消費者は、野菜の値上がりについても懸念しており、健康面での影響を心配する声が多く寄せられました。単に賢くやりくりするだけでなく、食生活の質が落ちることまで考慮しなければならないとの意識が強く感じられました。
5位「肉」
肉の値上がりもまた、家庭の食費に大きな影響を与える要因です。「毎日の食事のメインとなるので、高くなると生活に影響が出ます」という意見が数多くありました。
ノーストレスを探る
これらの結果に基づき、消費者が値上がりに対抗するための対策についても検討されました。
1位は「安いものや代替品を買う(42.6%)」、続いて「無駄なものを買わない(20.2%)」、3位が「使用量・使用頻度を減らす(17.8%)」でした。この結果は、必要なものを賢く選び、使い方を見直す姿勢が強まっていることを示しています。
この調査で浮き彫りになったのは、物価上昇に対する不安と、それに対抗するための実現可能な対策が求められているという点です。時代の流れに応じて私たちの消費行動が変化していることを認識し、生活の知恵を働かせる必要があると言えるでしょう。これからも、多くの方が意識して行動を見直すことで、物価上昇に立ち向かっていくことが期待されます。