2026年卒業予定の学生における内定状況調査
2025年6月1日から5日の期間にわたり、株式会社キャリタスが実施した調査によると、2026年3月に卒業を予定している大学4年生(また理系の院生)を対象にした就職活動状況に関する情報が集まりました。今回の調査には1,056名が回答し、その結果が明らかになりました。
内定率は83.7%と高水準
調査の結果、6月1日時点での内定率は83.7%であることが判明しました。昨年同期の85.2%と比較するとやや下回るものの、依然として高い水準を維持していることが評価されます。この内定率には内々定も含まれ、学生の就職活動の一端を示しています。
さらに、全体の62%が「就職活動を終了した」と報告していることから、多くの学生がすでに内定を得ている実態があります。それに対し、残りの38%は「内定あり」もしくは「内定なし」の形で活動を続けているという状況です。
未決定理由は「本命企業が選考中」
内定を持つ学生の多くは、何らかの理由で就職活動を継続しています。最も多かった理由は「本命企業がまだ選考中」で、これに「自分に合っているかわからない」が続きました。多くの学生が理想の企業に対して期待を抱いている一方、その実現のためにはまだ時間がかかる様子が見受けられます。
就職活動の進捗状況は拮抗
続く調査では、就職活動を続けている学生の進捗状況にも注目が集まりました。「順調」と感じている学生は49.8%、対して「苦戦」と感じている学生は50.2%と拮抗していることが判明しました。このことは、内定率が高い一方で、まだ内定を獲得できていない学生の多くが厳しい状況に置かれていることを示唆しています。
結論
今回の調査結果は、約1,000名を超える学生の就職活動状況を反映したものであり、特に内定率が83.7%と高い水準を維持していることは明るい兆しです。しかしながら、依然として多くの学生が活動を継続していることや、未決定の理由が本命企業の選考に依存していることも事実です。これからの就職活動においては、鈍化する状況を打破し、希望の職業に就くためのさまざまな取り組みが求められます。調査の詳細は、キャリタスの公式ウェブサイトにて確認することができます。