新たなコミュニティマーケティングの実験
博報堂のミライデザイン事業ユニットが、THE WHY HOW DO COMPANY(ワイハウ)および株式会社イロップと手を組み、新たなコミュニティマーケティングに関する共同の実証実験を開始しました。このプロジェクトでは、1万人の生活者を対象にした調査を通じて、現代の消費行動やインフルエンサーの新たな役割を探ることを目指しています。
背景と目的
近年、市場における消費者の価値観や行動様式が多様化してきています。これに伴い、インフルエンサーの存在意義も変わりつつあり、今後は特定の市場に強い影響を持つ者だけでなく、生活者それぞれの価値観を反映した発信者が新しい時代の顔となると考えられています。これを受けて、博報堂は新しい発信源と生活者コミュニティを活用して、より強力なマーケティング戦略を構築しようとしています。
実証実験の内容
この実証実験では、以下の2つの主要な内容に焦点を当てています。
1.
コミュニティ横断インサイト調査
イロップとワイハウが持つ1万人のコミュニティを対象に、美容に関する価値観や情報収集、消費行動について調査を実施し、分析します。
2.
PR・マーケティング手法の開発
調査で得られたデータを基に、エンゲージメントの高い参加者を見極め、ブランドのPRやマーケティング戦略に共創的な関係を築くことを目指します。
実施期間と今後の展望
実証実験は2025年9月8日から11月30日までの約2か月間行われます。この実験結果をもとに、より効果的なPR・マーケティング手法の開発や、具体的なKPIを設定し、さらに実験を通じて形成されたコミュニティを活用した共同ソリューションの開発も計画されています。
もちろん、博報堂のミライデザイン事業ユニットはこの取り組みにとどまらず、今後も多くのスタートアップ企業や大学、官公庁と連携し、社会や企業の課題解決に寄与することを目指しています。
まとめ
この共同実証実験は、デジタル時代におけるマーケティングの新たなスタイルを探る貴重な取り組みであり、今後の結果に非常に期待が寄せられています。博報堂とそのパートナーたちが描く未来のマーケティングとは、果たしてどのようなものになるのでしょうか。実証実験の行く末を注視していきたいと思います。