真鶴の泊まれる出版社が最優秀賞！LOCAL REPUBLIC AWARD 2019の魅力とは

LOCAL REPUBLIC AWARD 2019 最優秀賞の受賞プロジェクト

2019年11月、全国の地域コミュニティを見直し、新しい住まいの形を提案する「LOCAL REPUBLIC AWARD 2019」が開催されました。このアワードは、特に高齢化や孤立の問題に対処するための取り組みを表彰するもので、多くの応募の中から、最も注目されたプロジェクトが選ばれました。

高齢者の孤立化とその背景

近年、2040年に向けて65歳以上の高齢者の40%が一人暮らしになると予測されています。このような高齢化の波の中、多くの中高年層が「ひきこもり」状態となり、社会的な孤立が進行しています。そこで、単独世帯の形を見直し、地域の人々が互いに助け合う新たな住まいの形が必要されています。この背景から、アワードは地域コミュニティの重要性を訴えています。

最優秀賞を受賞したプロジェクト

今回のアワードでは、全国から40のプロジェクトが応募され、その中から選ばれた最優秀賞は真鶴の「泊まれる出版社」でした。このプロジェクトは、町を歩きながら暮らしを育むことを目指したもので、地域の一部に「リローカル・メディア」としての新たな拠点を提供しています。

審査委員長である建築家の山本理顕氏は、「このプロジェクトは難しい地形に立地しているが、素晴らしい景観を活かして新たな観光地としての可能性を感じさせる」と評価しました。特に、高齢者が住みやすい環境にするための工夫が期待されています。

優秀賞とその他の受賞概要

優秀賞には、「欅の音terrace」および「＠カマタ」が選ばれ、地域資源を結びつけた新しい住環境を提案しています。また、多くのプロジェクトが公開でプレゼンテーションを行い、地域コミュニティの構築について熱い議論が交わされました。審査員からの鋭い質問も飛び交い、各チームが自分たちの活動について情熱的に語る姿が印象的でした。

今後の展望と交流の場

アワードの開催中、観覧者が増え続ける中で行われた懇親会では、審査員や出場者たちが今後のプロジェクトについて語り合う貴重な機会となり、さらなる地域活性化への期待を集めました。

このように、「LOCAL REPUBLIC AWARD」は、伝統的な住まい方からの脱却を目指し、新たな住み方の先導役として期待されています。地域コミュニティの形成に寄与するプロジェクトを今後も広く支援していく方針です。