沖縄・久高島の祭り「イザイホー」と映像の魅力
沖縄の久高島で行われる伝統的な祭り「イザイホー」が、映像作品を通じて新たな形で披露される連続上映会が開催されることが決まりました。このイベントは、沖縄文化の奥深さと映像芸術の可能性を探る貴重な機会となります。
「イザイホー」は、島の女性が神女になるための成巫式が行われる神聖な儀式であり、これは毎年行われるわけではありません。十二年に一度、特に午年に行われるこの儀式は、地元住民にとって重要な伝統であり、また多くの民俗学者や文化人類学者にとっても魅力的なテーマとされています。文献や研究の多くでこの儀式の重要性が語られる中、今回の上映会では、実際の映像を通じてその歴史と意味を感じ取ることができます。
連続上映会の詳細
今上映会では、全6回のプログラムが予定されており、それぞれが異なる映像作品やテーマに焦点を当てます。
- - 第1回(7月25日) では、『沖縄久高島のイザイホー・特別短縮版』が上映されます。1978年に撮影されたこの映像は、非常に精緻な記録として評価されており、ゲストには監督の岡田一男氏と民俗祭祀研究者の三島まき氏を招き、貴重な証言が聞ける機会となります。
- - 第2回(8月22日) は『カベールの馬』を上映し、1966年のイザイホーを中心に久高漁師の記録を追います。この回には、作品を手掛けた北村皆雄監督が登場します。
- - 第3回(9月26日) では、1967年に制作された『イザイホウ-神の島・久高島の祭祀-』が上映され、映像の持つ歴史的意義について考えていきます。
- - 第4回(10月24日) は、1990年のイザイホーの映像を振り返る内容で、若き女性たちの豊かな表情が伝わってくるでしょう。
- - 第5回(11月) には比嘉康雄監督が描いた作品の上映が予定されており、久高島の魅力溢れる映像が期待されます。
- - 最後に第6回(12月) には『岡本太郎が恋した沖縄・特別版』が上映され、岡本太郎が感じた沖縄の魅力が探求されます。
参加者は、会場での視聴だけでなく、オンライン配信やアーカイブ視聴も可能です。各回ごとに異なるゲストが登場し、それぞれの作品についての対話を深めることで、沖縄文化の神秘的な側面を明らかにしていきます。また、イベントは沖縄の伝統文化を次世代へ伝える重要な役割も担っています。
この上映会を通じて、「イザイホー」の深いヒストリーと、それに関する映像作品の魅力を体感する貴重なチャンスです。ぜひ足を運び、またオンラインでの視聴もご検討ください。沖縄文化の真髄に触れることができる貴重な場となることでしょう。