新工芸展2022
2022-02-24 11:00:17
デジタルファブリケーションで新たな工芸を探索する新工芸展開催
新工芸展(店)の開催について
2022年3月8日から24日まで、京都のFabCafeにて「新工芸展(店)」が開催されます。今年のテーマは「共生/再生」で、デジタルファブリケーションを通じて新たなものづくりに挑戦する工芸家たちの作品を展示します。
この展示は、昨年のグループ展「Summon the new form !!!」からの発展とも言えます。昨年はデジタルファブリケーションによる制作スタイルに焦点を当てましたが、今年はさらに深く、「ものと仕組みのデザインの実践」を主題に据えた展示が行われます。来場者は、様々なプロダクトやアイデアに触れながら、現代のものづくりのあり方を考える機会となることでしょう。
展示の中で注目すべきは、1人のデザイナーが大量生産を追求するのではなく、100人の工芸家が個別に物を創り出す試みです。彼らの作品は、質や効率に捉われず、手作りのプロセスに価値を見出しています。この方式が我々の消費文化やサプライチェーンに新たな視点を提供することを期待しています。
デジタルファブリケーションツール、特に3Dプリンタの進化は、個人の手によるものづくりの形式を革新しています。これにより、従来の大量消費から脱却し、個々の工芸家が材料と向き合い、独自の成果物を生み出すプロセスが可能になりました。新工芸舎は、この新しいアプローチを通じて、他者とのつながりを深めながら共に新たなものづくりの価値を探求しています。
また、新工芸展の中では、2022年3月9日から12日の間に開催される「Kyoto Crafts Exhibition『DIALOGUE』」との連動企画も実施されます。これにより、展示会の内容がさらに豊かになることでしょう。
ワークショップの開催
展示に続き、ワークショップも行われます。2022年3月19日と21日に、石を利用した「のせ物」のワークショップが開催され、参加者は自然物を3Dスキャンし、それに合った機能を持つプロダクトを制作する体験ができます。
このワークショップでは、石という自然物を選び、その特徴に合った形を3Dプリンタで作成するプロセスを体験します。参加者は手作業でものを創り出す楽しさと、大量生産文化の反省に触れることができる貴重な体験となるでしょう。ワークショップを通じて、最新のデジタルファブリケーションの技術がどのように工芸の未来に影響を与えるのかを共に考えていきましょう。
新工芸舎の紹介
新工芸舎は、デザインやエンジニアリングの専門家たちが集まるチームであり、デジタルとアナログの境界を行き来しながら新たな工芸の形を模索しています。特にFDM方式の3Dプリンタを利用した「tilde」シリーズなど、独自の技術や技法を開発しています。彼らの活動は、京都を拠点にしながら新しい価値を生み出すことに貢献しています。
まとめ
新工芸展(店)は、デジタルとアナログを結びつけ、新しいものづくりの可能性を広げる貴重な体験です。デジタルファブリケーションを駆使して創造された作品やプロジェクトは、未来の工芸の方向性を指し示しています。ぜひ会場に足を運び、現代の工芸の進化を体験してください。
会社情報
- 会社名
-
株式会社YOKOITO
- 住所
- 京都府京都市下京区柿本町588-22
- 電話番号
-
075-354-6424