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浜松市とシャープが共同開発した生理用品ディスペンサー、グッドデザイン賞受賞

浜松市とシャープが生理用品ディスペンサーで受賞

浜松市とシャープ株式会社が共同で開発した生理用品ディスペンサー「todokuto」が、2025年度のグッドデザイン賞を受賞しました。この受賞は、一般・公共向け取り組み・活動カテゴリーでのものです。浜松市にとって、グッドデザイン賞の受賞は初めてのこととなりました。

受賞の背景と評価

今回、受賞した「todokuto」は、女性の生理用品へのアクセスを容易にするための取り組みの一環として開発されました。評価を受けた審査委員からは、「社会活動の中で女性が抱える生理用品への不安を解消するために、大手家電メーカーと自治体が連携し、実証実験を通じて課題に対処している点が素晴らしい」とのコメントが寄せられました。

また、プロダクトのデザインについても、「清潔感があり、優しさを感じさせる」と高く評価されました。さらに、IoTを活用した残数管理機能など、管理者にとっても利便性の高い点がプラス要素として挙げられました。

取り組みの詳細

浜松市では、生理用品を手に入れやすい環境を整えることを目指し、2023年度からシャープと生理用ナプキンディスペンサーの設置に関する実証実験を進めています。受賞対象となったディスペンサーは、本庁舎内の女性用トイレをはじめ、さまざまな公共施設に設置されています。

今後は、設置場所をさらに広げ、取り組みを拡大する計画です。この取り組みを通じて、浜松市では女性特有の健康課題への理解を深め、安心して生理が過ごせる社会を目指しています。

グッドデザイン賞について

グッドデザイン賞は、私たちの生活や社会をより良くするためのデザインを評価し、顕彰することを目的としています。この賞は、形のあるものや無いものに関わらず、人が理想や目的を果たすために築いたすべてのものごとをデザインとして捉え、その質を評価します。

今回の受賞は、ただの製品の受賞ではなく、浜松市とシャープの連携が生んだ社会的な意義が認められた結果と言えるでしょう。生理用品の社会的な位置づけが変わることで、これからの女性の健康がますます重要視されることを期待したいところです。