つくば市に新たなグループホームが誕生
茨城県つくば市に、NPO法人ユアフィールドつくばが新しいグループホームを建設することが決定しました。このホームは障害を持つ方々の地域生活を支援するための共同生活施設で、2025年8月に着工予定です。定員は7名で、来年の2月に完成予定です。
このNPO法人は、2017年から7棟のグループホームを運営しており、現在50名以上の方々が生活されています。これまでの運営を通じて、入居者やその保護者からの期待や希望の声を数多く受け取ってきました。「こんなグループホームがあったらいいな」との思いを形にするために、新しいホームでは、入居者とその家族と共に設計段階から話し合いを進める異例のアプローチを採用しています。
画期的な設計プロセス
一般的にグループホームは建設後に入居者を募集しますが、今回の取り組みでは、入居者が先に決まっており、彼らと共に「どのようなグループホームにしたいか」を考えています。入居者が自分自身の未来をイメージし、安心して生活に入れるようにするために、非常に大切なプロセスです。
「ここで暮らしていく」という具体的なイメージを持った状態で入居できることは、入居者にとって大きなメリットといえます。また、同じ志を持つ仲間とともに生活を始めることで、安心感が増すことでしょう。
意見交換と進化
具体的なプランを進める中で、入居者やその保護者との意見交換も積極的に行われています。これまでに5~7回ほど集まって、設計案を見比べながら議論を重ね、「これがいいね」と意見を出し合い、最終的には皆で納得できる形を作り上げることができました。大変なこともあったものの、協力し合うことでこのプロジェクトはより良いものへと進化しているのです。
保護者からは「子どもが長く過ごす場所を、家族も一緒に考えることができて安心」との温かい声が寄せられ、入居者が具体的な暮らしを想像できるようになったとの報告もありました。このようなフィードバックを得て、進めてきたことに自信が持てるようになったといいます。
今後の展開
完成は2025年2月を予定しており、その際にはこのプロジェクトの意義や思いを地域社会に伝えるイベントも企画しています。また、女性専用のグループホームを展開する準備も進めており、「同様のニーズがある」という地域の方々からの期待にも応えられるよう努めています。
この取り組みが、障害をお持ちの方々がより安心して自分らしく生活できる場を創出する一助となることを期待しています。完成後は、実際の暮らしの様子も継続してお知らせする予定です。そうすることで、地域の皆さんともより深くつながり、理解を深められればと願います。
NPO法人ユアフィールドつくばについて
NPO法人ユアフィールドつくばは、茨城県つくば市で障害者福祉を中心に活動している団体です。彼らは「太陽のもと、共に暮らし、働き、遊び、育み合う豊かな社会」の実現を目指しており、どんな人でも地域で役割を持ち、助け合いながら健康で楽しく過ごせる社会を築くために、さまざまな事業を展開しています。詳細は
公式サイトで確認できます。