スタートアップ企業支援の新機軸
東京都渋谷区に本社を構えるWahl & Case株式会社(以下、W+C)は、スタートアップ企業向けに新たな人材採用支援サービスを発表しました。このサービスは、W+Cが提供するエンゲージメント向上システム「Attuned」と、スタートアップ向けの採用サービス「Justa」を組み合わせたもので、スタートアップの成長を支援することを目指しています。
増大するスタートアップ支援の必要性
スタートアップ企業は、少数の高いスキルを持つメンバーが集まって短期間で成果を出すことが求められます。しかし、厳しい競争がある中で多くの企業が直面する問題が「人に関する課題」です。本サービスは、企業文化を可視化し、円滑な組織づくりを支援することで、こうした課題の解決を目指しています。
映画『スタートアップ・ガールズ』でも二人の主人公が成長する様子が描かれており、スタートアップ企業の魅力が再確認されます。成功するスタートアップの要因は多様ですが、共通して見られる問題として「人の問題」が挙げられるため、本サービスを通して効果的に解決することが期待されています。
AttunedとJustaの相乗効果
「Attuned」は、働く人々の価値観や同僚との違いを可視化し、組織の文化を把握するためのシステムです。これにより、スキルがあっても価値観が合わない候補者の間違った採用を防ぎます。加えて、既存メンバーと採用候補者の価値観を比較し、最適な人材を選ぶことができるのです。
「Justa」という採用サービスでは、3万人以上のスタートアップ志向者のデータベースを提供しており、応募者の適性を低コストで確認できます。特にエンジニアの採用を考えるスタートアップにとって、非常に有用なサービスとして注目されています。
持続可能なスタートアップのために
新たに提供されるこのサービスは、次のようなケースに役立ちます。
- - 創業者間での価値観の不一致が成長を妨げる。
- - 主要メンバーの価値観が他と異なり、企業文化が崩れる。
- - 年配の取締役との価値観のギャップが生じる。
経営層の価値観を理解しておくことで、これらのリスクを未然に防ぐことができ、結果的にサービスは良いのに企業が倒産してしまうような不幸な事態を回避する手助けをします。
実際の導入事例
W+Cの社外取締役でありシリアルアントレプレナーの柴田陽氏は、次のように述べています。「スタートアップにとって、円滑な組織作りは最大の経営課題です。Attunedは、組織課題の根本を解決するためにとても役立ちます。」
スタートアップ企業に対し、シード調達期までの企業にはAttunedを無償で、一方でシリーズA以降の企業には低価格でのサービス提供を予定しています。これにより、30社までの対象企業に対して、価値観の違いを明示し、組織の問題を明確化します。
今後の見通し
このような新サービスは、スタートアップの持続可能な成長に向けて重要な一歩となるでしょう。W+Cは、今後もスタートアップ企業の成長を支援するさまざまなサービスを展開していくことを目指しています。
詳しい情報は、公式サイトやサービス案内をご覧ください。