子どもとイルミネーション、家族が選ぶ条件とは？実態調査を公開

国内の子ども向けお出かけ情報サイト「いこーよ」を運営するアクトインディ株式会社は、家族や子どもの関心事をテーマにした調査を発表しました。その内容は、特に冬のシーズンに行われるイルミネーションに関するものです。この調査に基づき、子どもと一緒にイルミネーションに出かける家庭がどれくらいあるのか、また出かけない理由や、行くための条件を探ることができました。

調査の結果は？

今年の冬、子どもを連れてイルミネーションに行く予定があると答えた家庭はなんと56％に上ります。一方で「行く予定がない」とした家庭は44％。多くの家庭がイルミネーションの美しさを楽しもうと考えているものの、出かけない家庭にも一定の理由があるようです。

行かない理由は「夜間の外出が難しい」

調査で「行く予定がない」と回答した家庭に、その理由を尋ねたところ、最も多い回答が「夜間の外出が難しい（子どもの就寝時間と重なる）」でした。具体的には、35％がこの理由を挙げており、小さな子どもがいる家庭では生活リズムの影響が最も懸念されることがうかがえます。また、次に多かった理由が「混雑が心配」で30％。子どもが迷子になるのではないかと心配したり、寒い中で長時間並ぶことに不安を覚えたりと、親たちの悩みが伺えます。

さらに、「近くに行きたいイルミネーションスポットがない」という移動に関する問題を指摘する声も20％存在し、アクセス面の不便さが出かけることをためらわせている実情が浮き彫りとなりました。その他にも、風邪を引くのではないかという健康面の懸念や、子ども自身が興味を示さない場合など、様々な理由が複合的に影響しているようです。

どうしたら行きたくなるのか？

それでは、行きたくないと感じている家庭にとって、どのような条件が整えば外出する気になるのでしょうか。最も重要視されるのは「子どもが興味を持つ演出やコンテンツがある」という要素で、これに対して38％が賛成しています。冬の寒さによる不安を和らげるためにも、子どもたちが楽しめるような工夫が求められています。

次点は、「混雑が少ない時間帯や日程がわかる」ということで、37％の家庭がこの条件を挙げました。事前に混雑状況が把握できることで、親にとっても安心して行動する助けとなります。また、「駐車場が広く、できれば無料であればさらに良い」という意見もあり、32％の家庭がこの点を指摘しました。夜の移動では多くの場合車を利用するため、駐車環境が整っているかどうかが重要になってきます。

暖かい休憩スペースや屋内施設の存在（29％）、短時間で楽しめる規模のイルミネーション（28％）も今後の参考になるポイントです。つまり、子どもが快適に過ごせる環境の整備が、イルミネーションを楽しむカギとなるでしょう。

まとめ

今回の調査からは、イルミネーションが親子にとって魅力的ではあるが、それ以上に夜の外出や寒さ、混雑などには多くの家庭が懸念を抱いていることが明らかになりました。行きたい気持ちと、無理に子どもを連れて行きたくないという思いの間で揺れ動く家庭が多いことが考えられます。今後、子どもが楽しめるコンテンツや安心・安全な環境が整えば、より多くの家庭がイルミネーションを楽しむようになるでしょう。この冬、お子さんと素敵な思い出を作りたいご家庭にとって、楽しいイルミネーションの体験が身近になることを願っています。