新国立劇場バレエ団『アラジン』が無料映像配信へ
新国立劇場バレエ団が2024年6月に上演した『アラジン』の公演映像が、2024年9月20日(金)深夜から6か月間、無料で視聴できることが発表されました。この映像配信は、OperaVisionおよび新国デジタルシアターで行われ、バレエファンはもちろん、多くの人々に舞台芸術の魅力を届ける貴重な機会となります。
OperaVisionとは?
OperaVisionは、EUの文化支援プログラム「Creative Europe」のもとで運営される、オペラ映像配信プラットフォームです。新国立劇場は2022年2月よりOperaVisionのプロジェクトパートナーとして参加しており、これにより新たな観客層にリーチすることが可能となっています。
『アラジン』公演の概要
本作『アラジン』は、2008年にデヴィッド・ビントレー元芸術監督によって振り付けられた全幕バレエ。初演以来、一貫して多くの観客に愛され、バーミンガム・ロイヤルバレエやヒューストン・バレエなど、他国でも上演されてきました。この作品はエンターテインメント性と芸術性が見事に融合しており、特に空飛ぶじゅうたんやランプの精の登場シーンなど、夢が溢れる演出が魅力です。アラビアンナイトの要素を盛り込みながらも、中国の影響を受けたダンスも加わり、ライオンダンスやドラゴンダンスが観客を楽しませます。
公演では、アラジンとプリンセスの幸せなパ・ド・ドゥの他、洞窟の場面での宝石たちの華麗な踊りや、ジーンとその仲間たちのエネルギッシュな演技も見どころです。特に、ダンサーたちの表情や、衣装、美術などの細部に至るまで、視覚の楽しみが詰まっています。
無料配信の詳細
配信は2024年9月21日午前2時(20日深夜)から、2025年3月20日午後8時まで続きます。視聴体験には、通常の記録映像に比べて、より多くのカメラアングルが使用され、観客がダンサーたちの表情を間近に感じられる配慮がされています。制作には、芸術監督の吉田都をはじめ、振付のデヴィッド・ビントレーや音楽のカール・デイヴィスが携わっています。
今後の期待
新国立劇場バレエ団は、今回の映像配信を通じて、観客にバレエの魅力をより身近に感じてもらうことを目指しています。観客層の拡大を目指している今回の取り組みが、多くの人々にバレエに興味を持ってもらい、劇場へ足を運ぶきっかけになることを願っています。新国立劇場は700人以上のダンサーを擁し、質の高いパフォーマンスを提供する唯一無二のバレエ団として、日本の文化の一端を担っています。バレエの愛好者にとって、『アラジン』の無料配信は見逃せない大きなイベントと言えるでしょう。
新国立劇場の公式サイトやInstagramでも情報が更新されているため、興味のある方はぜひチェックしてみてください。バレエを愛するすべての人々に、とっておきのエンターテインメントの幕開けです。