AIと経営を融合した「コムデック万博 2025」の開催について

コムデック万博 2025の詳細

2025年5月21日、株式会社コムデックが主催する「コムデック万博 2025」が盛況のうちに開催されました。このイベントは、2016年から毎年行われてきた「IT活用戦略セミナー」を進化させたもので、今年から新たに「コムデック万博」という名称に変更されました。主なテーマは「AIと経営の融合」で、全国からお集まりいただいた約160名の参加者に向けて、AI技術を活用した経営戦略や具体的な活用事例についての学びを提供しました。

豪華ゲストスピーカーによる特別講演

「コムデック万博 2025」では、著名なゲストスピーカーを招聘し、以下の素晴らしい講演が行われました。

楠木建氏の講演

最初に登壇したのは、経営戦略の第一人者として知られる楠木建氏です。彼は著書『ストーリーとしての競争戦略』の中で、多くの成功を収めてきた企業の支援をしてきた経験から、「競争戦略の基盤論理」について語りました。楠木氏は、経営における成功のカギが「流行」や「掛け声」に惑わされるのではなく、論理的な戦略と長期的な利益を重視した意思決定にあると強調しました。

彼は「やること」よりも「やらないこと」を選ぶことが戦略の本質であり、経営者がその決定を下す責任があることを訴えました。また、企業が競争優位を築くためには、他社と異なる「まったく違う」選択肢を生み出す「Difference」の重要性も語りました。

西脇資哲氏の講演

次に、日本マイクロソフト株式会社の西脇資哲氏が登壇し、「企業変革に向けた生成AIの活用」というテーマで講演を行いました。西脇氏は、MicrosoftのAI技術であるCopilotを通じて、ビジネスにおける活用事例や業務改革の可能性を解説しました。生成AIは業務効率化の枠を超え、経営や人材戦略の中核となっていることを強調し、実際のデモを通じて音声指示による資料作成や翻訳の利便性を示しました。

生田智之氏の講演

最後に、株式会社コムデックの代表取締役社長である生田智之氏が、自社の取り組みを紹介しました。生田氏は、kintoneを用いた業績管理や営業活動の見える化、AIの現場活用について実践的な例を幾つか挙げました。彼は、AIを「日常の業務支援」として捉え直し、CRMやkintoneと連携させることで顧客対応を最適化する重要性について熱く語りました。

参加者同士の交流と実践的な学びの場

本イベントでは、講演だけでなく、参加者同士が交流し学びを深める機会も提供されました。講演後には「気づきタイム」が設けられ、参加者がお互いに印象に残った言葉や共感できるポイントを共有しました。この時間が、セミナー内容を自社の戦略にどう生かすかを考えるきっかけとなりました。

その後は懇親会が開催され、約70名の参加者が集まりました。異なる業種や規模の企業経営者やIT活用リーダーたちが集い、普段なかなか話すことができない方々との交流が生まれました。

懇親会では、株式会社CISOの那須社長がセキュリティに関するミニセミナーを実施し、その具体的なセキュリティ対策について多くの参加者が関心を寄せました。また、イベントの振り返りとして「コムデック万博クイズ」も行われ、参加者の理解を深める機会となり、上位に選ばれた方々には豪華賞品も用意されました。

参加者の声から見る「コムデック万博」の魅力

イベント終了後には、参加者から多くのポジティブなフィードバックが寄せられました。「学びが多く、楽しいイベントだった」「AI活用を強化するモチベーションが上がった」という声からも、参加者の皆さんが知識だけでなく、前向きな気持ちを持ち帰ったことが伺えます。

また、直接会えない担当者と話ができたことで「日々の業務を見直す貴重なヒントが得られた」という声もあり、実務と関係強化の観点からも高く評価されていました。毎年参加している方からは「年々バージョンアップしており驚いている」という声もあり、イベントの進化に対する期待も増しています。

さらに、運営面についても「社員の対応が素晴らしく丁寧だった」「おもてなしの心が伝わった」とのコメントをいただき、多くの方々に温かく受け止められました。中には「伊勢神宮に近く、伊勢観光も楽しめた」という感想もあり、開催地としての伊勢の魅力も感じていただけたようです。これらのお声を励みに、株式会社コムデックは今後も満足度の高いイベント作りを目指してまいります。

来年もさらに進化した「コムデック万博」で皆さまとお会いできることを楽しみにしています。