特定技能人材が突破した外免切替の壁
株式会社メイクワン(豊田市)は、ドライバー志望の特定技能人材を採用することで、日豊高速運輸株式会社(刈谷市)への迅速な人材投入を実現しました。この成功事例は、国内に住む日本の中型免許保持者が大型免許を一発取得することによって、業界の課題解決に寄与する可能性を示しています。
採用から即戦力化までの流れ
メイクワンは、2025年11月より面接を開始し、2026年1月末に日本の中型免許を持つ人材の採用が決まりました。この背景には、外免切替を避ける措置があり、即座に大型免許取得へ向けた準備が整ったことがあります。結果として、採用から約1ヵ月後の2026年2月に大型免許を取得し、経験者として現場で即戦力化しました。
外免切替試験の厳格化と時間的制約
近年の外免切替試験はその審査が厳しくなり、合格するまでに何度も試験を受けなければならないことが増えています。特定技能外国人が日本に滞在できる期間は6か月と定められており、この厳しい条件下での合格は容易ではありません。一般的なプロセスは、最初に外免切替により普通免許を取得し、その後中型免許、そして大型免許へ進む形をとります。しかし、この過程は多くの不確実性と時間的制約を伴い、労力とコストがかかります。
国内免許保持者が持つ利点
今回の採用で特徴的なのは、中型免許をすでに保持している人材でした。これにより、外免切替の複雑さや不確実性を避けられ、即座に大型免許取得へと進めることが実現しました。彼らのコミュニティ内では、「免許を持つことが高い給与の仕事に就く道であり、中型免許や大型免許はキャリアアップにつながる」という認識が広がっています。
メイクワンの3社連携による育成体制
メイクワンの強みは、早期現場投入だけではありません。彼らは採用後の実務フェーズにも目を向け、以下のような3社連携体制を整えています:
- - eDriverを活用しての安全意識・運行理解の強化
- - 自動車学校と協力した実技補完
- - 現場に即した同乗研修
これらの要素を組み合わせ、個々の経験と理解度に合わせた育成を行うことで、事故リスクや離職リスクを抑制しながら、企業と人材の双方が安心して成長できる環境を整えています。
経営者のコメント
日豊高速運輸株式会社の代表取締役、出口達也氏は、「今回の採用は単なる人手補充ではなく、現場で即戦力となれるかどうかを重視しました。中型免許を持つことは安心材料であり、本人の意欲が大いに感じられます」と述べています。また、メイクワンの小出貴義代表取締役は、「早さだけを追求する採用ではなく、現場で長く活躍できることが重要です。再現性のあるモデルとして、今後もこの体制を広げたい」との考えを示しました。
今後の展望
メイクワンは今後も、国内在住の日本の運転免許保持者でドライバー志望の人材に焦点を当て、制度理解と育成設計の両立を通じて、物流業界の課題解決に貢献していく方針です。