藤沢市が新たに構築する市民ポータルサイト「ふじまど」は、Salesforceプラットフォームを活用し、2024年4月からの運用開始を目指しています。このサービスは、市民と市役所をデジタル空間でつなぐ新しい形の行政手続きを提供するもので、オンライン申請や予約が可能となります。
本プロジェクトの背景には、藤沢市が2022年に策定した「藤沢市DX推進計画」があります。この計画では、行政のデジタル化や市民の利便性向上を図ることを目的とし、デジタルプラットフォームの整備が重視されています。”ふじまど”はこの取り組みの一環として誕生することとなります。
「ふじまど」では、市民一人ひとりが手軽に行政サービスを利用できるよう設計されています。例えば、住民はこのポータルを通じて新規のアカウントを作成し、希望する申請や予約を行ったり、自身の申請状況を確認したりすることができるのです。また、疑問を持った市民には、疑問解決プラットフォームへスムーズに遷移できる機能も搭載されています。
一方、職員にとっては、申請や予約の受付業務を効率化するための機能が充実しており、手続きの説明画面を作成したり、情報を管理したりすることが容易に行えます。これにより、現場の業務効率化が期待されるだけでなく、住民へのサービス提供も迅速になります。
また、2024年10月のサイト公開に向け、妊娠・出産・子育て関係の手続きもオンラインでの対応を開始する予定です。市民の利用しやすい導線を考慮した設計が施され、各種手続きを簡単かつスムーズに行える仕組みが整備されることで、利便性が大幅に向上します。
さらに、“ふじさわID”というデジタルIDが同時に導入され、これはxID社のマイナンバーカードを活用したものです。このIDを利用することで、特別保育予約システムや公共施設予約システムなど、他のアプリケーションとの連携が可能になります。例えば、特別保育の問い合わせや申し込みをこのIDで一元管理できるため、市民のストレスも軽減されるでしょう。
2025年1月には障がい者サポートページもリリース予定で、福祉サービスを簡単に検索・申し込みできる機能が加わります。これらの取り組みは、藤沢市が市民一人ひとりのニーズに応えつつ、無駄な来庁を避け、「ふじまど」に集約されたサービスを提供することを目指しています。
このように、藤沢市の新たなデジタルプラットフォーム「ふじまど」は、住民サービスの向上だけでなく、業務の効率化へとつながる非常に意義深いプロジェクトとなります。市民からの手続きにかかる負担を軽減し、より良いサービスを提供することで、「挑戦し続けるまち」を目指し続ける藤沢市の姿勢が伺えます。
今後も私たちはこのプロジェクトに注目し続け、藤沢市でどのようにサービスが進化していくのか期待したいと思います。