奄美大島に環境共生型リゾート「MIRU AMAMI」の新宿泊棟がグランドオープン！14棟のヴィラが森と一体化

奄美大島の自然と一体化する環境共生型リゾート「MIRU AMAMI」に新宿泊棟が誕生！

株式会社ADXが、鹿児島県奄美大島にあるリゾートホテル「MIRU AMAMI」に、新たに14棟のヴィラを増設し、2024年7月下旬にグランドオープンすることを発表しました。

今回の新宿泊棟は、ADXが今年4月に発表した建築プラットフォーム「EARTH WALKER」のカスタムシリーズを採用した初めての施工事例となります。

「MIRU AMAMI」は、2020年のオープン以来、奄美大島の自然環境保護に積極的に取り組み、地域住民との連携を強化しながら、持続可能な観光を目指してきました。

「森と生きる」をテーマに、奄美の自然に溶け込むヴィラ

新宿泊棟は、「Forest Village」と名付けられ、既存の「Sea Village」エリアとは異なる趣で、奄美の伝統的な集落文化を表現しています。

ヴィラの設計には、奄美の自然や文化が反映されており、在来種や奄美の気候に適応する植物が、周辺や屋上、テラスに配置されています。これにより、周囲の自然と一体となった森を創出し、動植物に新たな生息地を提供することで、生物多様性の保全にも貢献しています。

自然の力を体感できるゲストルーム

各ヴィラは、積み重ねられた植木鉢のような構造で、自然の中に包まれるような感覚を味わえます。

室内の壁にはコルクを使用し、奄美の風や波の音を吸収することで、静寂に満ちた空間を実現しています。また、家具や壁面に丸みを持たせることで、空間を有機的に繋ぎ、自然と調和した雰囲気を演出しています。

さらに、自然素材をふんだんに使用することで、室内にいながら自然を感じられる空間となっています。コリンウッドや炭化コルク、芭蕉和紙、夜光貝など、経年変化も楽しめる素材が、時間の経過とともに味わいを増していきます。

サステナビリティを重視した設計と施工

今回の新宿泊棟建設においては、環境負荷を最小限に抑えるサステナブルな工法が採用されました。

ADX独自の測量データ「森のカルテ」を用いることで、地形の特性を生かした配置計画を実現しました。また、奄美の亜熱帯海洋性気候に適応し、地域固有の生態系に配慮した建築方法を採用しています。

さらに、パネル工法を採用することで、従来工法の1/3という短期間で建設を完了させることに成功しました。これは、現地での資材・職人不足、長期間の施工による環境負荷といった課題を解決するために、環境負荷の低減と効率性を実現する取り組みです。

長期的な環境モニタリングで環境負荷を可視化

環境配慮の取組が効果を発揮しているかを検証するため、長期的なモニタリング調査を実施しています。建築物のライフサイクルでの環境負荷を定量的に評価するLCA（ライフサイクルアセスメント）調査等により、自然環境への影響を定量化・モニタリングしていきます。

ADXの「EARTH WALKER」とは？

「EARTH WALKER」は、ADXが開発した新しい建築プラットフォームです。過酷な自然環境でも快適に生活できる「サミットシリーズ」と、都市からアクセスしやすい自然環境で快適に暮らすための「カスタムシリーズ」で構成されています。

今回の「MIRU AMAMI」は、「カスタムシリーズ」に属し、高いメンテナンス性と施工の安全性を実現するとともに、国産材の活用を促進することで、持続可能な建築を実現しています。

奄美大島の貴重な自然を守りながら発展していく「MIRU AMAMI」

「MIRU AMAMI」は、奄美大島の貴重な自然環境を守りながら、訪れる人々に特別な滞在を提供するリゾートホテルとして、これからも進化を続けていきます。環境への配慮と地域との共存を重視した取り組みは、今後の観光業界のモデルケースとなるかもしれません。

施設概要

名称: 「MIRU AMAMI」新宿泊棟
所在地: 〒894-0412 鹿児島県大島郡龍郷町芦徳 800
アクセス: 奄美空港から車で20分
敷地面積: 3,487.61㎡
延床面積: 539.91㎡
客室面積: 31.05㎡／ 40.16㎡
総戸数: 14棟
構造: 木造
設計: ADX
施工: ADX・中村建設