介護に魅了された元俳優の道のり
2024年12月14日、東京都内で開催された公開トークイベント『芸能界から介護職へ』では、元俳優の岩佐真悠子さんが介護職としての経験を語り、介護タレントの西田美歩さんとの対談が繰り広げられました。このイベントは、株式会社土屋の高齢者地域生活推進委員会が主催し、介護業界の新たな魅力や可能性が紹介されたものです。
岩佐真悠子、介護の世界へ
岩佐真悠子さんは2003年に芸能界デビューし、多くのテレビドラマや映画に出演した後、2020年に引退。その後、無資格で介護の仕事を始め、現在では週5日介護士として勤務しています。初めは無資格・未経験ながら、重度障害者とのコミュニケーションに戸惑いながらも、持ち前のメンタルで徐々に現場に慣れていったといいます。
「介護の仕事って、オムツを替えたりするイメージが強いですが、それが全てではない。日常生活を支え、利用者様が快適に過ごせるよう手助けすることが大事」と岩佐さんは語ります。介護の仕事には多くの楽しさや達成感があり、利用者の笑顔を見ることでやりがいを感じられるようです。
西田美歩との対談
イベントでは、岩佐さんと西田美歩さんが息の合った対談を繰り広げました。西田さんは、6年間介護に従事しており、その中で多くの利用者さんとの思い出や学びを共有しました。特に印象に残るエピソードとして、90代の男性利用者さんとのやり取りを挙げ、「お花を育てていることを知り、そこからコミュニケーションが深まった」とのこと。彼のためにお花を一緒に楽しみにする会話ができたことで、介護の楽しさを再認識したといいます。
資格取得への挑戦
岩佐さんは、学歴や社会経験に関わらず、介護福祉士の資格を取得することで、仕事の向上や自信に繋がると話しています。西田さんも同様に、資格取得が利用者へのケアに直結し、仕事の楽しさを引き出すと語ります。
明るい介護の現場を目指して
「自分が介護される側になるまで、介護の現場に関わり続けたい」と語る岩佐さんは、介護をする側もされる側も心地よく過ごせるような環境作りが重要だと訴えました。人材不足が深刻な介護業界を支えるためには少しの思いやりと共感が大切だと強調し、「何事も経験が大事」と伝えました。
まとめ
イベントには多くの参加者が集まり、岩佐さんと西田さんが語る介護の楽しさや魅力に熱心に耳を傾けました。従来の「介護」というイメージを覆す、明るく、魅力的な職業であることが伝わり、興味を持つ若い人々が増える可能性を感じさせる内容でした。今後も、岩佐さんや西田さんの活躍に期待が高まります。