近年、地震や豪雨といった自然災害の影響がますます顕著になってきています。ジェイアイ傷害火災保険株式会社が実施した2024年度の調査によると、火災保険でカバーされる事故の約60%が自然災害に起因しています。この状況を受けて、同社では防災の日に合わせて、各地域や年代の方々を対象に、災害に対する不安や防災への取り組みについてのアンケートを実施しました。今回はその調査結果を詳しく見ていきます。
調査結果概要
調査は、全国10地区の20代から60代の各年代200名を対象に行われ、合計1,000名のデータを集めました。調査は2024年7月4日から7月7日の間にインターネットで実施されました。
最も不安を感じている災害に関する結果から見てみると、1位は自身や家族、知人の「生命や健康」に関する不安が挙げられました。この結果は、自然災害の影響が直接的に人々の生活に関わることを示しています。2位は「家・家財・車などの財産」、3位は「ペットの生命や健康」という結果も興味深いものです。このような結果から、生活全般にわたる不安を抱えている人が多いことが分かります。
防災への取り組み状況
次に、調査では防災に対する取り組みがどのように行われているのかも検討されました。最も多くの人々が実施している防災対策は、「食料や飲料水などの備蓄」で、既に3割を超える回答者がこの取り組みを行っているという結果が出ています。また、今後は家族間の安否確認方法が知りたいと考えている人が多く、30.6%に及んでいます。これにより、単に備蓄だけではなく、迅速なコミュニケーション方法の整備が求められていることが浮き彫りになりました。
防災への意識の課題
しかし一方で、多くの人が防災に取り組むことの難しさを感じていることも調査から明らかになりました。最も多かった理由は、「災害がいつ来るかわからないため、緊張感を保てない」というもので、78.2%が防災の取り組みが不十分であると回答しています。このことから見ても、災害への不安はあっても、行動に移せない人が少なくないという現実が浮き彫りになりました。
保険に関する不安
さらに、保険に関しても、66.4%の人が何らかの不安を感じており、特に「補償内容や範囲がよくわからない」という意見が多く寄せられました。保険に加入している人々でさえ、具体的な内容に対する不安感が根強いことが浮き彫りになった調査結果です。
今回はジェイアイ傷害火災保険株式会社のアンケート調査をもとに、防災に対する意識や取り組み状況について触れてきました。自然災害による影響の高まりの中で、私たちの日常生活における防災意識の必要性はますます重要になっています。各自が災害に対する備えを見直し、一層の防災への取り組みが期待されています。
参考URL
調査詳細や結果については、ジェイアイ傷害火災保険の公式サイトにてご確認いただけます。下記リンクからどうぞ。
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アンケート結果詳細
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